AKB男が大モテ?「ゆるオタ君」が人気の婚活市場で幸せゲット!
――ゆるオタ君が女子と付き合う際にアピールすべきポイントや、強みを教えてください。
牛窪 ポイントや強みは3つありますね。ひとつ目は、まず身近な女子から「相談に乗ってほしい」と言われたときには、絶対に機会を逃さないこと。はじめは何気なくあなたに声を掛けただけかもしれませんが、取材したところ、ここで親身になって相談に乗った男性は、実は年齢や見た目、年収などのスペックにかかわらず、モテ度が非常に高かったです。ただし、女子の「相談に乗って」は、あくまでも「私の話を聞いて」とか「私を褒めて」であることを忘れてはいけません。女子は共感を求めているんですね。決して理論的な解決策や確率論を聞きたいわけではないので要注意です。
――共感し傾聴することが大事なんですね。
牛窪 ふたつ目は、理系男子がいまモテ期であるということ。東日本大震災以降、サバイバル能力のある男性が圧倒的に人気なんです。もちろん自衛隊員のようなマッチョ系に注目する女子もいますが、震災時の計画停電やケータイ、ネットの不通などにより、「いざというときに頼れる」男性像の範疇が、パソコンやネット接続などに強い理系男子にまで広がったんですね。また理系男子は文系男子より平均年収も高めなので、たとえ口下手であってもモテやすいんです。
――ゆるオタ君にチャンスが巡ってきているんですね。
牛窪 3つ目は、ゆるオタ君ならではのうんちくが、女子に意外とウケるということ。5年前までは、人前でオタクっぽいうんちくを語る男性は「ウザい」「話が長い」と敬遠される傾向にありましたが、いまは何ごとにもこだわりが薄く、表層的な「受け売り男子」も増えたため、20代女子を中心に「何かをディープに語れる男性がいい」という思いが高まっているんです。
――うんちくを語る際、女子に引かれてしまわないように気をつけるべきことはありますか?
牛窪 最初の合コンや初デートから、聞かれてもいないことをダラダラ話すのはいけません。まずは「僕、いままで女の子より鉄道のことばかり追いかけていたんで……」などと、軽く前振りをして女子の出方を見ます。多少なりともあなたに対して興味があれば、かならず「鉄道って、どんなのが好きなんですか?」などと質問をしてきますので、「話していいですか? ちょっと長くなりますよ~」と一言断ってから話し出すといいでしょう。いまの20代女子は「日々すこしずつでも成長したい」「女子力をアップしたい」という思いが強いので、何かを語れる男性に憧れを持っているものなんですね。いま、私が「熟メン」と呼ぶ40~50代男性がモテているのも、うんちく力がかなり影響しています。
――最後に、恋愛ベタだと思い込んでいる男子たちに対して、幸せをゲットするための方法を伝授してください!
牛窪 お話ししてきたように、男性が年収の低いことなどを卑下する必要はなくなっているんです。むしろ自信を出して余裕を持ってほしい。よく「仕事が安定しないと結婚できない」と言っている男性を見受けますが、いまの女性たちは共働きが大前提。専業主婦になりたいという女性の70%はなれないことをわかっていますし、そのうち80%が必要であれば結婚後も働こうと考えているんですよ。あと男性が見逃しがちなのは、女性の妊娠や出産というタイムリミットですね。それを知れば、男性と女性との結婚に対する焦りの違いを理解することができ、自然と女性に対する見る目も変わってくると思います。いまは男性も女性も自信のない時代。年収にこだわるよりも、実は自信がない女性たちに「大丈夫?」「がんばっているね」「できるよ」といった声を掛けてあげてほしいなと思います。
(構成=大川内麻里)