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鈴木貴博「経済を読む目玉」

AI失業時代突入…10年後に国民の4割が年収120万円に、リアルに今すべきこと

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 重要なことはこれから先の近未来で、人的資本の価値が大幅に下がるということだ。金を稼ぐ手段として人的資本の価値が相対的に下がり、必然的に金融資本の価値が上がる。

 今世紀に入って貧富の格差が社会問題になってきたのも、このようなメカニズムが背景にある。年収600万円時代と比べると、年収300万円時代は人的資本の価値が下がったことを意味する。結果、相対的に金融資本の価値が上がり、金持ちがより富むようになる。このメカニズムがこれから5年、10年で起きるAI失業によってさらに強化されることになる。

 だから実は今一番行うべきことは節約なのだ。年収300万円の人でも生活を見直すと一年で50万円から100万円を節約することはできる。仮に10年間の節約生活で1000万円の金融資本を貯めれば、そこから先は金に金を稼がせることができるようになる。これが今やるべきことのゴールだ。人的資本の価値が下がり仕事の量が減る分を、金に肩代わりしてもらって稼ぐのだ。

 1000万円あれば駅近の中古ワンルームマンションが購入できる。実は不動産投資は素人でも一番失敗がないお金の稼ぎ方である。駅近のワンルームなら毎月7万円ぐらいは家賃を稼いでくれるだろうし、駅近なら10年たっても価値はそれほど下がらない。そんなことを見据えて行動しなければいけないということだ。

 今、支出を年間100万円節約することで、10年後に金が毎年100万円の金を稼いでくれるようになる。そしてその準備をすることこそが、今、一般市民が行えるAI失業に対する最大の防衛策なのである。
(文=鈴木貴博/百年コンサルティング代表取締役)

●鈴木貴博(すずき・たかひろ)
事業戦略コンサルタント。百年コンサルティング代表取締役。1986年、ボストンコンサルティンググループ入社。持ち前の分析力と洞察力を武器に、企業間の複雑な競争原理を解明する専門家として13年にわたり活躍。伝説のコンサルタントと呼ばれる。ネットイヤーグループ(東証マザーズ上場)の起業に参画後、03年に独立し、百年コンサルティングを創業。以来、最も創造的でかつ「がつん!」とインパクトのある事業戦略作りができるアドバイザーとして大企業からの注文が途絶えたことがない。主な著書に『ぼくらの戦略思考研究部』(朝日新聞出版)、『戦略思考トレーニング 経済クイズ王』(日本経済新聞出版社)、『仕事消滅』(講談社)などがある。

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