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現役医師が「医療現場で医者は何を考えているのか?」をぶっちゃけた本の意外な中身

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『医者の本音』著者の中山祐次郎氏
「この本を、医者の言動で傷つくすべてのみなさんに捧げます」――情報発信に積極的に取り組む若手外科医の中山祐次郎氏(38歳/総合南東北病院外科医長)が、8月に『医者の本音』(SBクリエイティブ)を上梓した。


「なぜ医者は冷たいのか」「診療現場で何を考えているのか」という疑問から、製薬会社との関係や“医者合コン”の裏側まで、余すところなく医師の本音を記している。

 また、本書はクラウドファンディングという手法を使って制作が行われた。その裏側も含めて、中山氏に話を聞いた。

「なぜ医者はいつも冷たいのか?」に衝撃


――なぜ『医者の本音』という本を書こうと思ったのでしょうか。

中山祐次郎氏(以下、中山) あるウェブメディアで連載をしており、そこを通じて編集者さんから企画の提案がありました。正直なところ、はじめは受けるかどうか、かなり悩みました。最初の頃の企画書では、タイトル案は「現役医師は口が裂けても言えない医者の本音」でしたし、目次案を見ても「これを書いたら業界にいられなくなるな」というものでしたから。

 でも、次第に書く気になってきたのは、同じような「医者の本音本」はこれまでもありましたが、たいていは引退したか引退寸前の大御所の先生が書いたもので、現役でまだ若い世代の医者が書いた本はなかったからです。その点でも、患者さんにとって意味があると思いました。

 この本は、特に自身か親が病気である可能性が高い50~80歳の方に一番読んでほしいと思っています。医療と接する機会も多いでしょうから。

『医者の本音』(SBクリエイティブ/中山祐次郎)
――どんなことを書かれたのでしょうか。

中山 目次案のなかには「なぜ、医者の態度はいつも冷たいのか」というテーマがありました。初めて見たとき、「冷たい? いつも?」と衝撃を受けました。自分自身は丁寧に接しているつもりですし、医者になって12年目になりますが、出会った多くの医者は患者さんに対して一生懸命です。医者の気持ちを代弁するなら、「冷たくしたつもりは微塵もなかった」。ただ、そうであっても患者さんからは「冷たい」と思われているとしたら、いったいどうしたらいいんだろうか。そう考えて、この本を書きました。

 現実問題として、医療の現場では忙しすぎて一人ひとりの患者さんとじっくり向き合う時間を取るのが難しい状況です。僕は外科医ですが、手術の時間は決まっているので、その前の診察でお話をしたい患者さんがいても、時間を取って対応できないことも多いです。医者がどのような1日を過ごしていて、診察の現場で何を考えているか。それらをできるだけ具体的に書いていますが、それは「患者さんと医者との間の溝が埋まるように」との思いからでした。

――中山先生はがんの専門家ですが、いわゆる「民間療法」との付き合い方についても書かれていますね。

中山 そうですね。がんの治療中に、患者さんからいろいろな民間療法の「○○療法」をやりたいと言われることがあります。厚生労働省が実施した調査によると、がん患者の45%がなんらかの補完代替療法を利用しており、平均して月5万7000円を費やしているそうです。この結果を初めて知ったときは、かなりの衝撃を受けました。

 代替療法は科学的な検証がほとんどなく、僕も含めて多くの医者が「がんに効くかどうかわからないので、なんとも言えない」と思っています。それどころか、がん治療に悪影響があったり、場合によっては詐欺のようにお金を吸い上げられていたりするかもしれません。そのため、患者さんは「医者に言うと怒られるかもしれない」と考えるかもしれませんが、僕は「ぜひ伝えてほしい」と本書の中で呼びかけています。

 今は医者が怒ったり叱ったりする時代ではないです。患者さんが良くなることが我々医者の一番のインセンティブですし、そのためには患者さんの健康に関する情報はなんでも把握していたいのです。

『医者の本音』

「ここまで書いていいの?」現役の医師が勇気をもって明かす! その一言に込められた真意とは!? 驚くべき本心に迫る。

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