NEW

4億年前の地層の石の中から、生きたカエル見つかる…世界中で同様の事例相次ぐ

【この記事のキーワード】

, ,

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

植木鉢を被ったヒキガエル


 1970年代初め、丘を削って造成されたばかりの横浜の住宅地に筆者は引っ越してきた。各区画はどれも四角く整備され、道幅も広くとられた、小奇麗なベッドタウンだった。数年後、そんな住宅地にあった自宅で、当時小学生低学年であった筆者は、心に残る体験をした。

 時期は涼しい秋頃だったと思われる。庭の一角には、使用していない植木鉢がいくつかひっくり返して置かれていた。その一つに、直径15センチほどの素焼き粘土製の植木鉢があった。他の植木鉢と重ねられることなく、単独で塀に近い日陰の地面の上にひっくり返して置かれていた。どの植木鉢も塀と植込みの間に隠すように置かれていたため、まったく目立つ存在ではなかった。しかし、なぜかその素焼き粘土製の植木鉢が気になった筆者は、湿気の多いその場所へ行き、それを摘み上げた。

 すると、驚いたことに、中には巨大なヒキガエルが入っていた。直径15センチの植木鉢の内側で体が密着していたと感じられるほどのサイズであった。自宅は都会に近い新興住宅地であったため、ヒキガエルを目にするのは珍しく、初めての体験だった。50年近く経った今でこそ、その実家ではアオダイショウやヤモリなども目にするが、造成直後は、有機質の表土は存在せず、庭の表層にはあとから土が入れられたほど自然は感じられず、生き物たちを目にすることはほとんどなかったのである。

 それにも増して不思議に思ったのは、ヒキガエルはどのようにして植木鉢の中に入り込んだのかということだった。植木鉢の底には穴が開いていたが、その直径はわずか2センチほどで、中を通ることは不可能だった。ヒキガエルはいったん植木鉢をひっくり返して中に入り、その後、上手く四肢を使ってそれを持ち上げ、頭巾をかぶるように元に戻し、そこで冬眠しようとしていたのだろうか?

 その謎は説明されぬまま、以後、この出来事はずっと筆者の記憶に残されることになったのである。

 現在、筆者は房総半島の里山で暮らしている。ヒキガエルを目にすることは珍しくなくなった。林や草むらといった自然の中よりも、むしろゴミ捨て場のような不衛生な環境に多く見られる印象がある。そして、容器の中や板の下などを好んで住処とするようで、その生命力には強さが感じられる。
だが、その程度でヒキガエルの生命力や行動力に感心していてはいけないのかもしれない。

4億年前の地層の石の中から、生きたカエル見つかる…世界中で同様の事例相次ぐのページです。ビジネスジャーナルは、ヘルス・ライフ、オタマジャクシニブロ採石場ヒキガエルの最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!

BJ おすすめ記事