東京23区内の賃貸住宅が家賃2万円台!検索のカギは「駅徒歩15分以内」「築21年」
そろそろ賃貸契約の更新時期を迎えるので、引っ越しどうしようかな--。そう思っている人のために、今よりも安い物件探しのノウハウをご紹介しよう。
「不動産には出物はない」と、よく言われる。安いものには必ずそれなりの理由があり、決して相場と掛け離れたモノが出回っているわけではないという意味だ。
そこで、家賃を下げるためには、あえてデメリットを受け入れるのがコツである。かといって、デメリットを我慢するのではなく、メリットを最大限に生かす一方で、デメリットはできるだけ解消する方法を考えたい。あれもこれもと欲ばり、“総合点”の高い物件を求めれば家賃はバカ高くなってしまうが、何かひとつだけでもマイナス面を犠牲にする覚悟さえあれば、家賃は劇的に安くなるのである。
まずは、不動産賃貸サイトで検索するときの、条件の入れ方を中心に見ていこう。
1.「徒歩11分」なら5000円安
とにかく家賃を劇的に下げたい人にオススメなのが、ハードルをひとつ下げて探す方法。 たとえば「徒歩10分以内」とした場合、「徒歩11分」の物件は、すべて検索ではじかれる。しかし、平坦な道程ならば1分くらいオーバーしても体力的な負担はあまり変わらない。
そんなときは、先に「15分以内」で検索をかけて、その検索結果のなかから当初の条件である10分を少し超えた「11~12分」の物件を集中的に見ていくのがコツだ。すると、たった1~2分徒歩時間を延ばすだけで、家賃は4000~5000円も安くなることも珍しくない。
特に、単身者用ワンルームでその傾向は顕著に現れる。「徒歩10分以内」かどうかで、入居率が大きく変わってくるためで、そこをほんの少しだけ譲歩することで、家賃は劇的に下がるのである。
2.「3点式UB」で7000円安
部屋にロフトがついていたり、シャワートイレだったり、風呂に追い焚き機能がついていたりといった設備の違いによっても、家賃の額には結構な差が出てくる。
とりわけ大きな差が出るのが、「バス、トイレ別」の条件である。風呂とトイレが一緒になった、いわゆる「3点式ユニットバス」設備の賃貸アパートは超不人気で、真っ先にダメ出しをくらう物件になりつつある。
「バス、トイレ別」の条件を入れるのと入れないのとでは、家賃はどれくらい違ってくるのか。
「徒歩10分以内/築20年以内/バス、トイレ別」の条件で検索すると、最安家賃が3万7000円程度の地域で、「バス、トイレ別」の条件を外すと、たちまち家賃は3万円までダウン。
「普段はシャワーしか使わないし、通っているスポーツジムのジャグジーに入るから風呂なんてどうでもいい」とか、「割引券を持っているスーパー銭湯に頻繁に行く」といった人は、あえて「バス、トイレ別」にこだわらなければ、それだけで7000円程度は家賃が安くなるのである。