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六代目山口組・髙山清司若頭の出所がいよいよ今秋に迫る…誰もが注目する「絶対的指揮官」の動き

文=沖田臥竜/作家
六代目山口組・髙山清司若頭の出所がいよいよ今秋に迫る…誰もが注目する「絶対的指揮官」の動きの画像1かつて大物親分の葬儀に参列した際の、六代目山口組・髙山清司若頭

 六代目山口組が分裂したあの日から、今年の夏で5年の月日が経過することになる。

 仮にここまでヤクザに対する当局の厳罰化が進んでいなければ、山口組最大の抗争事件といわれた山一抗争(四代目山口組の跡目をめぐって1984年から89年まで続いた、四代目山口組と山口組から離脱した勢力によって結成された一和会との間で起きた抗争事件)の再来となっていたことは間違いないだろう。

 山一抗争以降に施行された、ヤクザができることを極端に制限する暴力団対策法や暴力団排除条例は、ヤクザ個々人だけではなく、組織力の低下も招き、結果、組織を挙げての抗争事件を起こさせないための抑止力の役割を果たしている。

 それでも強硬手段を選択した場合、果たしてどうなるか。仮に、敵対する組織を力でねじ伏せたとしても、警察当局を本気にさせてしまうことによる代償は計り知れないほど大きなものになるだろう。組織幹部に対する微罪や別件での逮捕は、日に日に厳しさを増している。抗争など起こせば、当局は本気で組織壊滅を目指すだろう。そうした状況を考えれば、勢力の変動はありながらも、このまま3つの山口組は並行して存在し続けるのではないかと思われる。

「神戸山口組にしても任侠山口組にしても、髙山若頭のことは必ずどこかで意識している。『髙山若頭が出てきても、何も変わらないだろう』と口にする幹部らにしてもそうだ。意識しているからこそ、逆説的にそんな話に出るのではないか。」(業界関係者)

 そうしたなかで、もしもなんらかの大きな動きがこの先に起こるとすれば、今年10月に迫った六代目山口組・髙山清司若頭の出所前後ではないだろうか。

「山口組の分裂は、髙山若頭が服役していなければ起きていなかった」

 分裂後、何度となく六代目山口組関係者から聞かされた言葉であるが、事実、誰もが認める強い求心力を持つ髙山若頭が社会不在を余儀なくされていなければ、山口組の分裂騒動は違ったかたちになっていたのは確かだろう。それだけの影響力を髙山若頭は持っているのだ。

沈静化しつつあるなか、山は動くのか?

 髙山若頭の出所が近づくにつれ、六代目山口組の中でも、特に同若頭の出身母体である三代目弘道会組員らの士気が上がってきているという。

「分裂当初と違い、末端の組員まで、『髙山若頭が出てくれば、分裂騒動が終焉する』という雰囲気が浸透している感じがあります。ですから、『今は焦ることはない、動くのは若頭が戻ってきたからだ』と話す幹部もいます。そういった話を聞くたびに、髙山若頭の出所後には、何かしらの動きがあるのではないかと感じさせられます」(ヤクザ事情に詳しいジャーナリスト)

 また、髙山若頭の出所については、3つの山口組だけではなく、他団体からも注目度が高まっていると業界関係者は話している。

「任侠山口組は、結成当初から組織として他団体との交流を行わない方針を示してきた。しかし、神戸山口組の場合は違う。結成当初から、六代目山口組ではなく、神戸山口組を支持している他団体が多数ある。それらの団体にとっては、分裂騒動の行方は自身の今後にも大きく関係してくる。つまりは、ヤクザ社会全体に少なからず影響を与えているということだ。そうした状況のなか、山口組の絶対的指揮官といわれた髙山若頭がどう動くのか。否が応でも、業界全体から関心が集まっている」

 当初、血で血を洗う大抗争に発展しないまでも、全国の至るところで六代目山口組と神戸山口組が激しくぶつかり合った。しかし分裂から4年数カ月が過ぎ、任侠山口組を交えて突発的な衝突はあるものの、表面上には沈静化しているように見えている。髙山若頭出所後、動きがあるとしたら、それは強硬手段によるものなのか、政治的解決を試みるものなのか……。分裂騒動は次のステージに進もうとしている。

(文=沖田臥竜/作家)

沖田臥竜/作家

沖田臥竜/作家

作家。2014年、アウトローだった自らの経験をもとに物書きとして活動を始め、小説やノンフィクションなど多数の作品を発表。小説『ムショぼけ』(小学館)や小説『インフォーマ』(サイゾー文芸部)はドラマ化もされ話題に。最新刊は『インフォーマ2 ヒット・アンド・アウェイ』(同)。調査やコンサルティングを行う企業の経営者の顔を持つ。

Twitter:@pinlkiai

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