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平林亮子と徳光啓子の「女性公認会計士コンビが教える、今さら聞けない身近な税金の話」

最大800万円も非課税で投資できる方法? 初心者でも安心

文=平林亮子/公認会計士、アールパートナーズ代表、徳光啓子/公認会計士
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 つみたてNISAを利用するからといって従来のNISA口座の資産をすぐに売却する必要はありません。売却損失が出る場合には(1)を選択すると損失が確定されて、損益通算や繰越控除を利用することができないため不利です。また、(3)を選択すると移行時の株価で課税口座に移されるため、値下がり時に移行し、その後、株価が値上がりして売却した場合に、当初想定していた以上の税金負担が出てしまうといった可能性もあります。つみたてNISA切り替え時に保有する資産を売却するタイミングが今ではないと考えられる場合には、(2)のNISA口座で資産を保有しつつ、つみたてNISAを活用するといいのではないでしょうか。

19歳以下のためのNISA

 NISAは20歳以上を対象とした制度ですが、19歳以下でも利用できるジュニアNISAという制度があります。これは2016年に開始された制度で、ジュニアNISAも従来のNISAと同様に運用によって得た利益が非課税となります。

 従来のNISAと主に異なるのは(1)上限額が年間80万円、(2)18歳まで引き出し制限がある、(3)親などの親権者等が口座の管理をする、という点です。非課税期間は投資した年から5年で、新たなNISA口座へロールオーバーできるという点は一般のNISAと同じです。

 ジュニアNISAは主に子どもや孫のための教育資金などを増やすために活用される方法ですが、必ずしも使途が教育資金に制限されるわけではなく、子どもの結婚資金や住宅購入費用にも活用することができます。預金や定期預金で資金を置いておくよりも、株式投資信託などで運用をすることで、より資金を増やせる可能性もあります。18歳まで引き出し制限がありますので、その点は注意して無理ない範囲で運用してみてはいかがでしょうか。

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亮子「つみたてNISAで毎日1000円ずつ積み立てるのも面白そう!」
啓子「365日で36万5000円」
亮子「つみたてNISAはいざとなれば引き出せるけれど、長期的な視点を持って活用できると良さそうですね」
啓子「一方、ジュニアNISAは引き出すことはできませんが、だからこそ教育費や自立のための資金をつくるのに適しているように思います! もちろん、いずれも無理のない範囲で利用することが重要ですけれどね!」
(文=平林亮子/公認会計士、アールパートナーズ代表、徳光啓子/公認会計士)

●徳光啓子
2009年 公認会計士試験合格
2011年 明治大学商学部卒業
2011年から2016年、有限責任あずさ監査法人に勤務し、主に上場企業(製造業)を中心に監査業務に携わる。
2016年から税理士法人タックス・アイズにて企業の各種税務申告業務や会計・税務コンサルティングを行う。また、同年より茨城大学にて非常勤講師として原価計算論等の講義を行う。

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