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つみたてNISAにも注意点があります。前回説明した一般NISAと同様に、つみたてNISAで発生した損失は損益通算・繰越控除できないという点です。また、つみたてNISAはロールオーバーができませんので、新たな口座に資産を移すということができない点も注意です。さらに、運用の際には国が厳選しているとはいえ、利益が出ることを保証しているわけではありませんので、その点は留意しておきましょう。
いろいろな意見はありますが
あらかじめ決まった金額で定期的に買い続ける積立投資は、ドル・コスト平均法と呼ばれる投資手法の一つです。投資商品の価額は常に変動していますので、購入するタイミングによって価格が高い、安いといったことがあります。投資は安い時に買って高い時に売ると利益を得ることができるので、できれば安いタイミングで投資できればベストですが、そのタイミングを確実に見極めるのは不可能です。
その点、積立投資であれば一定金額を定期的に購入するため、価格が高い時は購入できる口数が少なく、価格が安い時は多く購入できるため、購入価格が平均化され、長期の投資には有利に働くというメリットがあります。
ドル・コスト平均法の是非については、いろいろな意見はありますが、安く買って高く売るという狙い撃ちが難しいのであれば、機械的に購入することで、長期的に見れば成長し続けている市場に身を委ねる意味はあると思います。
つみたてNISAと一般NISAは同時には使えない
ただし、つみたてNISAと一般NISAは併用することができませんので、利用する場合はどちらか一方を選択する必要があります。年ごとに選択することができますが、年ごとにどちらかの制度をかわるがわる選択しながらうまく運用していくのは難しいと思いますので、一定期間はどちらか一方を選択するのが現実的だと思います。
以前から一般のNISAを利用している人がつみたてNISAを利用したい場合には、(1)保有する資産を売却してつみたてNISAへ切り替える、(2)一般NISA口座に資産を残したまま、つみたてNISAを利用する、(3)NISA口座の資産を通常の課税口座に移し、つみたてNISAを利用する、といった選択肢が考えられます。
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