金融庁「老後資金2000万円必要」に「どうしよう!」と慌てた人のためのチェックリスト5
会社によってはイデコを利用できない場合もありますが、利用できる場合は、老後資金を積み立てるひとつの手段として検討してみてください。
3.「老後に住む場所」を考えてみる
さらに考えておきたいのが、老後に住む場所です。「そんなに先のことはイメージできない」と思うかもしれませんが、住居費は老後も大きな負担になります。どんなケースがありそうか、思い浮かべてみることをおすすめします。
持ち家があり、老後までにローンが完済できそうであれば、老後の不安はひとつ減ります。もし、賃貸住まいで、老後もずっと賃貸に住んでいく場合は、多めの貯蓄が必要になるでしょう(家賃の安い地域に引っ越して浮かす手もあります)。
とはいえ、将来的に親御さんの持ち家に一緒に住むことになりそうだったり、譲り受けて売却したりする可能性があれば、住居費の不安は減ります。そのあたりも、親御さんと話し合えるといいですね。
4.老後も得られそうな「副収入」を考える
お金を貯めることも大事ですが、実は「お金を稼ぎ続けること」も大事。
定年退職後、アルバイトや趣味の延長などで月3万円や5万円などと稼ぐことができれば、生活費の大きな助けになります。最近は、大手企業でも副業を認めるところが増えてきているので、今のうちに本業に支障がない範囲で、ほかの仕事にトライしてみるのもおすすめです。現役時代から、楽しんでできるような副収入を得る習慣があれば、仕事を引退してもそのまま収入を得られるかもしれません。
いざ定年を迎えて「新しい仕事を探そう!」と思っても、なかなかうまくいきません。若いうちから、本業とは別の収入を少し意識しておきましょう。
5.「貯蓄」の習慣を身につける
最後に、基本に戻りますが、「貯蓄」の習慣がない人はぜひ早めに身に付けておくことをおすすめします。2000万円への道も、1万円から始まるのです。
まずは月1万円でもいいので、給与振り込みの口座とは別のところに移すクセをつけましょう。天引きのかたちなら手間がかかりません。そして、金額を増やし、手取り月収の1割、できれば2割くらいを目指して、毎月貯めていくのです。
『お金が貯まる「体質」のつくり方』 お金が貯まるかどうかは、年収の差だけではなく、お金の使い方や日々の生活習慣などの「体質」にありました。ストレスなく、幸せになりながらお金が貯まる人になるシンプルな習慣と考え方について紹介。人生をより豊かに、自由に生きるための37のコツをお伝えしています。