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「ぶっ殺すぞ」と被疑者を脅し証拠捏造する検察、冤罪とわかっても認めない裁判所

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「Gettyimages」より

 

 清水潔著『殺人犯はそこにいる』(新潮社)には、ある法廷のシーンが描かれている。

<そして、最後に裁判官が菅家さんの目を見てこう言った。

「菅家さんの真実の声に十分に耳を傾けられず、その自由を奪う結果となりました。この審理を担当しました裁判官として、誠に申し訳なく思います」

 そこまで言うと、法衣を纏った三人の裁判官がすっくと立ち上がった。

 そして深く頭を垂れたのだ。

「申し訳ありませんでした」>

 2010年3月26日、宇都宮地方裁判所。4歳の女児が殺害された足利事件で、殺人などの罪で無期懲役の刑を下されていた菅家利和さんに、無罪が言い渡された再審法廷の場面である。「菅家氏が本件の犯人ではないことは誰の目にも明らかになった」と裁判官は明確に述べた。宇都宮地方検察庁が上訴権を放棄し、無罪判決が確定した。

 さる6月25日、1979年に男性の遺体が見つかった大崎事件で、懲役10年の刑に服した原口アヤ子さんが求めていた再審について、一、二審で認められた再審開始の決定を覆して、最高裁第一小法廷(小池裕裁判長)は再審請求を認めない決定を下した。

 この決定に関して、真実を追究することよりも、一度下された判決が覆されると司法への信頼が損なわれるという判断を優先した結果、と多くの識者が見解を明らかにしている。もっと直截に言うならば、最高裁は謝りたくなかったのだろう。

 果たして、今回の判断によって司法への信頼は保たれるのか。

 今日に至る裁判制度が形成された戦後において、今ほど司法への疑念が深まっている時期はない。冒頭に紹介した『殺人犯はそこにいる』は、2013年に発刊された。文庫化されると盛岡のさわや書店フェザン店が、本をカバーで覆って「文庫X」として売り出した。カバーには手書きの文字で、こう書かれていた。

<この著者の生き様に、あなたは度肝を抜かれそして感動させられることでしょう。こんなことができる人間がいるのかと、心が熱くなることでしょう。僕らが生きるこの社会の不条理さに、あなたは憤るでしょう。知らないでは済まされない現実が、この作品では描かれます。あなたの常識は激しく揺さぶられることでしょう>

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