
室内にいる時間が長くなりがちな、これからの季節。時には童心に返って、なつかしいゲームをプレイしてみてはいかがだろうか。任天堂のファミリーコンピュータやスーパーファミコンといった王道ゲームは復刻版の本体やソフトが発売されているし、なかにはスマートフォンに対応しているソフトもある。しかし、グラフィックやサウンド、そしてプレイ感覚は本家本元の「実機」にはかなわない。
そこで今回は、ネットオークション・フリマアプリの「ヤフオク!」で買うべき、なつかしいゲーム機を5つ紹介する。昔慣れ親しんだであろうメジャーなゲーム機から、知らずに通りすぎた少しニッチなゲーム機まで、大人になった今だからこそ味わい深い、ゲームの世界へご招待しよう。
シャープ/ツインファミコン/9500円
1983年に発売されたファミリーコンピュータ。40代なら「初めて遊んだ家庭用ゲーム機はファミコンだった」という人も多いのではないだろうか。カセットの縁や本体の差込口にはホコリが溜まりがちで、フーフー息を吹きかけてからガチャッと差し込むのが作法だった。貸し借りのために、ソフトの裏側に黒マジックで名前を書いてしまうというのも“あるある”だろう。
ファミコンといえばクリーム色とあずき色の本体を想像するが、86年に発売された「ツインファミコン」はカセットだけでなくディスクカードに対応した高級機。当時、ファミコンの定価が1万4800円で、ディスクのゲームをプレイするには別売りの「ディスクシステム」(1万5000円)が必要だった。1台2役のツインファミコンは、ファミコンとディスクシステムの合計金額を上回る3万2000円と高価な商品で、いわばお金持ちの家にしかなかったアイテムである。
ディスクのゲームは復刻されていないものが多いため、本体をゲットしておいて損はない。ヤフオク! で動作確認済みの本体は即決価格で9000~1万円が相場で、大人になった今では手の届きやすい価格帯となっている。ぜひソフトとともにゲットして、「ディスクをA面からB面にひっくり返す」という、かけがえのない時間を再体験してみてほしい。
バンダイ/ワンダースワンカラー ソフトおまけ付き/4980円
99年に発売されたバンダイの携帯ゲーム機「ワンダースワン」、通称「WS」。電池の持ちやコストパフォーマンスを重視したモノクロ仕様のモニターで定価4800円と安価だったが、携帯ゲーム機カラー化の波には抗えず、発売翌年の2000年に「ワンダースワンカラー(WSC)」(定価6800円)が発売された。
このWSだが、任天堂で数々のヒット作を開発した横井軍平氏が独立して開発に携わったことでも注目を集めた名機。対応ソフトはといえば、暇つぶしに最適なパズルゲームを筆頭に、アクション、RPG、通好みのホラーゲームまで幅広く揃っている。横持ち/縦持ちの両方に対応しているのが特徴で、ゲームの内容に応じて持ち替えて遊ぶことができる。
本体単独で売りに出されているものもあるが、すぐに遊びたい人にはソフトのおまけ付きで出品されている商品が狙い目だ。今や誰もがスマホを見つめている電車内で、ひとりWSでアクションパズルゲーム「グンペイ」をプレイするというのも、オシャレかもしれない。