
こんにちは! 不動産鑑定士、不動産投資コンサルタントの浅井佐知子です。
前回は、「不動産投資をしよう!」と決めたらまず、「いつまでにいくら収入が欲しいかを決める」、そして、本やセミナーで不動産投資についての知識を増やしましょう、という話をしました。
不動産投資に関する本はたくさん出版されています。そのなかから基礎的な知識が得られる本、税務に関する本、管理に関する本、空室対策の本、大家さんが書いた本をバランスよく読むのがおすすめです。大家さんが書いた本は読んでいてモチベーションが上がります。物件を探すのに少し疲れたときなどは、ぜひ読んでみてください。「自分もそうなりたい」と意欲が湧くことは間違いありません。
以前は「100冊読みましょう!」とアドバイスしていましたが、そこまでは難しくても、せめて20冊は読みましょうね。不動産投資の全体像がわかるし、どこにどんなリスクが潜んでいるかも、なんとなくイメージできるようになります。私も不動産投資の教科書となる本『世界一やさしい不動産投資の教科書 1年生』を出版していますので、よければぜひ手に取ってみてください。
さて、今回は物件選びについてお伝えします。
不動産投資の対象となる不動産にはいろいろな種類があります。区分マンション、貸家、アパート、1棟マンションなどなど。変わり種ではシェアハウス、民泊、時間貸し駐車場などもあります。いろいろありすぎるので、何を選べばいいのか迷ってしまいます。目標とする家賃年収が決まっても、どの不動産を選べばいいのか、選択肢が多すぎて選べなくなるのです。そこでざっくりとですが、代表的な不動産の長所と短所をリストアップします。そのなかから面白そう、と思うものを探せばいいと思います。
1.区分マンション
区分マンションの長所は以下の3つです。
(1)物件が豊富に出ている
(2)管理が楽
(3)少額の投資からできる
中古の区分マンションの長所は、なんといっても物件が豊富に出ていることです。また、毎月「管理費」「修繕積立金」を支払うことで、日々の清掃から大規模修繕などほとんどの管理を行ってもらえます。自分の部屋だけ管理すればいいのです。
区分マンションは1棟アパートなどと違い、安いものだと100万円台、なかには100万円以下の物件も見つけることができます。総額が小さく現金で買うこともできます。また、土地が共有なので、税金(固定資産税等)が安いのも魅力です。