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六代目山口組に合流? いや解散? 任侠山口組あらため「絆會」にさまざまな噂が噴出

文=沖田臥竜/作家
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絆會・織田会長の判断に注目が集まる

 現在、ヤクザ業界内で、ある組織に関する噂が飛び交っている。もちろん確定情報ではないが、そうした声は業界内で日増しに強くなっており、筆者の元にも、ある有力組織の親分からこんな連絡があった。

「先生、絆會の話、聞いてまっか。なんらかの大きな動きがあるかもしれまへんで」

 絆會に大きな動きがある――その親分の情報収集能力は、業界内でも知られている。そえゆえ、かなり信憑性の高い情報といえるだろう。ただ、ヤクザ組織の内部人事や移籍や解散話はそれが表に出るまでの紆余曲折がつきものであり、実現するまでどうなるかは誰にもわからない。ただ、それほどのクラスの親分までもが言葉にするほどだ。噂を裏付けるような動きが水面下で起きていることだけは、間違いないのだろう。

 六代目山口組分裂後、その騒動の中心として各メディアから脚光を浴びた人物がいる。それが現在の絆會のトップ、織田絆誠会長だ。六代目山口組から神戸山口組が分裂した当時、神戸山口組で若頭代行を務めた織田会長の動向は、普段、暴力団事情を報じないマスメディアでさえ、報じ続けたほどであった。

 その中心人物であった織田会長が、突如、神戸山口組の一部の直系組長や神戸山口組の中核組織、山健組の一部の直系組長らと共に神戸山口組を離脱したのは、2017年4月のこと。同時に「任侠団体山口組」を結成したのであった。その後、組織名を任侠山口組へと改称。去年4月には、織田会長をトップとした親子の契りを、傘下の組長と結ぶ盃ごとを執り行った。

 だが、そこから任侠山口組は表立った活動を行わず、今年1月には、組織名から山口組の名称を外して、「絆會」と変更させた。異変があったとすれば、その頃からではないだろうか。

 「絆會の名称変更にあたって、六代目山口組系列組織では、今後、絆會に対しての組員の引き抜きなどを行わないように呼びかけられたという情報が錯綜し、『六代目側となんらかの話し合いがあったのではないか』『絆會の動きは、今後の分裂騒動を左右するのではないか』などと業界内でさまざまな憶測を呼んだことがあった」(業界関係者)

 そこで注目されたのは、組織のシンボルである代紋であった。任侠山口組時代は、六代目山口組や神戸山口組と同じく菱の代紋を使用していたのだが、絆會へと名称を変更させたことで、山口組を象徴する菱の代紋を今後は使用しないといわれていた。だが、現在に至るまで新たな代紋が発表されていないのだ。この状況に「次なる動きへの布石ではないか」という見方も出ていた。そしてここにきて突然、冒頭でも紹介した通り、絆會に関する情報が錯綜し始めたのだ。

「絆會が解散するのではないか」
「絆會が六代目山口組に加入するかもしれない」
「いや、やはり解散はしないようだ」

 さらに、絆會の拠点施設のひとつといわれている大阪市中央区にある二次団体本部事務所については、幹部組員らの出入りが激しくなってきていると、関係者の間でも話題にのぼるようになっていくのであった。こうした動きには当局の捜査関係者も注目しているが、「情報はとにかく錯綜している。実際に表面化するのかどうかは別として、何かが起きていた、もしくは起きようとしていたとはいえるのではないか。ただ現在の状況では、まだはっきりとしたことはつかめていない」という。

 1年近く沈黙を守り続けていた絆會がここへきて、大きな動きを見せるのだろか。その動向に業界関係者の注目が集まっている。

(文=沖田臥竜/作家)

沖田臥竜/作家

沖田臥竜/作家

作家。2014年、アウトローだった自らの経験をもとに物書きとして活動を始め、小説やノンフィクションなど多数の作品を発表。小説『ムショぼけ』(小学館)や小説『インフォーマ』(サイゾー文芸部)はドラマ化もされ話題に。最新刊は『インフォーマ2 ヒット・アンド・アウェイ』(同)。調査やコンサルティングを行う企業の経営者の顔を持つ。

Twitter:@pinlkiai

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