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神戸山口組から中核組織・五代目山健組が離脱! 衝撃情報が飛び交う

文=山口組問題特別取材班
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神戸にある山健組本部事務所

 神戸山口組の中核組織といえば、五代目山口組時代に「山健にあらずんば山口にあらず」とまでいわれた山健組である。渡辺芳則・五代目山口組組長や井上邦雄・神戸山口組組長も同組の出身だ。

 逆にいえば、それだけの組織が立ち上がり、中心になって六代目体制に反旗を翻したからこそ、2015年に山口組を分裂させ、神戸山口組の発足を可能にしたといえるのではないだろうか。

 その山健組に過去、綻びが生じたことがあるとしたら、その2年後、当時、山健組副組長で、神戸山口組においても若頭代行という要職にあった織田絆誠・絆會(旧名・任侠山口組)会長らの離脱ということになるだろう。その際、山健組からは、織田会長と共に約3分1の直参組長らが離脱、同組内に激震が走ることになった。

 しかし、それでも山健組の屋台骨は揺らぐことはなかった。新たな最高幹部を登用するなどし、体制を強化させてみせたのだ。

 そして、2018年まで井上組長が山健組組長も兼任していたが、同組で若頭を務めていた現・五代目山健組の中田浩司組長に跡目を継承し、新体制を発足させたのだ。

 だが、昨年、またしても山健組に衝撃が走る。 

 その中田組長が、神戸市内で起きた弘道会傘下の組員に向けた発砲事件に関与した疑いを持たれ、殺人未遂容疑で逮捕、起訴されたのだ。中田組長は、現在に至るまで社会不在を余儀なくされている。

 そうした状況にある山健組について、数日前から、業界内にはある噂が錯綜していた。それは「もしかすると、山健組が割れるのではないか」というものであった。

「7月8日のこと。山健組の、それも保守本流といわれる組織や武闘派として知られる組織などの一部勢力が執行部に不満を持ち、なんらかの動きを見せるのではないかと話題になった。そして、9日には山健組から重大発表が出されるようだという情報が飛び交ったのだ」(業界関係者)

 この話は兵庫県警関係者も知るところとなり、事実確認に追われることになった。また、六代目山口組サイドでも、これに関連する通達が出た組織もあったといわれている。

 「山健組では、6月に会合を開いた際、傘下組織から会費の減額要求などが議題になったという話がありました。今回は、それにおヒレがつくような形で、減額に応じない執行部に反発した傘下組織が離反するようだといった情報が駆けめぐっていったようです」(ヤクザ事情に詳しいジャーナリスト)

 ただ、こうした噂に対して、その日のうちに山健組サイドから通達が出されたようで、騒ぎは沈静化していくことになる。

「山健組から出されたと見られる通達は『業界内の噂は誤報』というもの。確かに現在、山健組のトップである中田組長は身柄を拘束されている。それも分裂抗争に関与していたのではないかという理由だ。抗争の最前線で最高実力者がカラダを張り、不在となったのだから、残された者たちはより結束力が求められるもの。そんな中、山健組が割れるということは考えられないだろう」(地元関係者)

 しかし、重大発表がされると噂された9日になると、この“”山健組分裂説”に変わり、今度は“山健組離脱説”が朝から飛び交ったのである。その内容は「山健組が割れるのではないようだ。実際は、山健組が神戸山口組から離脱するようだ」という衝撃的なものだった。

 繰り返すことになるが、山健組は神戸山口組の中核だ。山健組が六代目山口組から離脱したからこそ、神戸山口組が誕生したとさえいえる。その山健組が神戸山口組を離脱することなど、現実としてあるのだろうか。

 だが、その後も「やはり神戸山口組からの離脱はないようだ」「いや、山健組傘下のいくつかの組織は離脱するようだ」などの情報が錯綜し続け、ついに10日、山健組が神戸山口組を離脱したというのだ。

「ただ今後、離脱した山健組から神戸山口組に戻る組織も出てくるのではないか」(業界関係者)

 一体、山健組に何が起きているのか。予断を許さない状況が続いている。

山口組問題特別取材班

山口組問題特別取材班

ヤクザ業界をフィールドとする作家、ライターおよび編集者による取材チーム。2015年の山口組分裂騒動以降、同問題の長期的に取材してきた。共著に『相剋 山口組分裂・激動の365日』(サイゾー)がある。

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