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某テレビ局、PCR検査数拡大のための情報操作が露呈…村中璃子医師のツイートが話題

文=編集部
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村中璃子医師のツイッターより

 京都大学大学院医学研究科ゲノム医学センター非常勤講師で、ジャーナリストとしても活動する村中璃子医師のツイートが話題を呼んでいる。

「以前PCRの検査キャパシティを上げることには賛成ですが、無症状にどんどんやって実施件数増やせとは言えませんと言ったら『じゃあ出演は結構です』といってきた番組が2つくらいありました。同じ局でした。結局その局の番組には出たことがありません」

 あるテレビ局が、村中医師に番組出演を打診しながら、意に沿う見解を示さないことから出演を断ってきたというのだ。この発言を受け、「専門家の見解を求めるのではなく、結論ありきで番組をつくっているのがよくわかる」「感染者数を増やして不安を煽りたいというテレビ局の意向が透けて見える」「番組にとって都合の良い発言をしてくれる人しか出演させないというのは情報操作ではないか」など、インターネット上にはテレビ局に対する批判の声が渦巻いた。

 実際に、無症状の人にまでPCR検査を拡大することに対しては、デメリットが多いと指摘する医師が少なくない。

 くしくも、2週間に一度、定期的にPCR検査を行っているJリーグで、選手全員の陰性を確認した3日後に、名古屋グランパスの宮原和也選手が新型コロナウイルスに感染していることが判明し、無症状の感染者を見つけることの難しさが露呈したばかり。

 クラブによると宮原は、22日にPCR検査で陰性と確認されたが、24日の朝に発熱および頭痛の症状を訴え、同日に再度PCR検査を実施したところ、25日に陽性と確認されたという。つまり、症状が出た後でようやくウイルスへの感染が確認されたわけで、無症状の人に定期的にPCR検査を行い、陰性だったからといって安心できない状況が浮き彫りになったといえる。

 そんななかで、「無症状の人にまで検査を拡大させるべき」との見解を持つ医師のみに照準を絞って番組に出演させるテレビ局の実態が明かされたことで、情報番組に対する不信の声が高まっているのだ。

 ただでさえ、インターネットで多くの情報が瞬時に広まるようになったことで、テレビ番組の発した情報の正誤がすぐに判断されるようになった。それにより、誤情報が多い局は信頼度が落ちてきている。そんななか、情報操作を行っているようにとれるキャスティングをしていれば、視聴者のテレビ離れはさらに加速していくのではないだろうか。

(文=編集部)

BusinessJournal編集部

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