
1971年にアメリカのワシントン州シアトルで誕生した「スターバックス コーヒー」。日本では“スタバ”の愛称で親しまれており、今年6月末時点で1581店舗を構えている。今年8月末時点で1094店舗を展開している業界2位のドトールコーヒーショップを大きくリードする、日本トップのコーヒーチェーンである。
アメリカのスターバックスが7月28日に発表した4~6月決算によると、世界全体での純売上高は前年同期比で約38%減少の42億2000万ドル、既存店売上高は40%の減少と、アナリスト予想を超える数字を記録した。新型コロナウイルス感染拡大による大打撃から、順調に回復しているようだ。
他のコーヒーチェーンより高めの値段設定ということもあり、高品質なメニューが多いスタバだが、中にはユーザーからの不満の声が聞こえるような商品も存在する。今回は、スタバの商品を独自にリサーチし「この秋、買ってはいけないメニュー」5つをセレクトした(価格は税別、ドリンクメニューはトールサイズ)。
大学芋フラペチーノ/590円
その名の通り、大学芋をイメージしたさつまいもが主役のフラペチーノが「大学芋フラペチーノ」だ。今年初登場の新メニューということもあってユーザーの期待値は高かったが、発売後は賛否が真っ二つに分かれてしまっている。
ドリンクの中に乱切りの大学芋が入っているため、風味だけでなく食感からも大学芋を味わえるのが「大学芋フラペチーノ」最大のポイント。だが、この大学芋の食感がむしろ邪魔だというレビューも上がっており、評価の分かれ目となってしまったようだ。
また、実際に飲んでみたところ、思いのほかさつまいも感が得られず、途中で飲み飽きてしまうような単調さも印象に残った。ほどよい甘さで重さを感じないという魅力もあるのだが、好みが大きく分かれる食感や味などの問題点もあるため、購入する際は注意したほうがいいだろう。
チャイ ティー ラテ/440円
「チャイ ティー ラテ」は、2019年10月の「スタバ、『まずい』『高いだけ』と大“不人気”な商品5選!」でもピックアップしたドリンク。商品名の物珍しさに惹かれて失敗してしまわないように、改めて紹介させていただきたい。
そもそもチャイとは、インドが発祥のスパイシーさが特徴的なミルクティー。この「チャイ ティー ラテ」では、スパイスを加えたシロップとコクのあるミルクによって、チャイの風味を再現している。
そんなチャイの特徴である香辛料にこそ、おすすめしづらい理由がある。口にしたときに鼻から抜けるスパイスの香りは刺激的で、好きな方はハマるが苦手な方はまったく合わないティーラテとなってしまっているのだ。スパイスの効果もあって肌寒い季節にはうってつけなのだが、クセの強いドリンクだということを念頭に置いて注文してほしい。