セブンにマック、コーヒー強化でスタバ、ドトールに挑む…純喫茶も新参入で競争激化
(「Wikipedia」より)
コンビニのセブン-イレブン・ジャパンは、今年夏までに全1万5000店で入れ立てコーヒーの販売を開始する。「セブンカフェ」の名称でレジカウンターに置くセルフ式専用コーヒーマシンはペーパードリップ方式。客はレジでカップを受け取り、4種類の豆をブレンドしたものを45秒かけて1杯ずつ抽出する。ホットとアイスで大小2種類。レギュラーサイズ(150ミリリットル)は、いずれも税込100円だ。
セブン-イレブンでは日本マクドナルドに匹敵する年間3億3000万杯、販売額で330~350億円を目指す。
大手コンビニではローソンが入れ立てコーヒーの導入店を2月末までに、12年8月比約1.7倍の3000店に拡大し、13年度はさらに1000店以上増やす。ファミリーマートは12年9月から首都圏を皮切りに2600店にコーヒーマシンを導入し、順次全国の店舗に広げる。コンビニの大手5社では、13年度にコーヒー導入店は3倍近い3万7000店に増える見込みだ。成熟市場になってきたコンビニに、成長しているコーヒーを採り入れて売り上げアップを図る作戦だ。
ハンバーガー店もカフェを拡大する。日本マクドナルドホールディングス(HD)は12年、既存店売上高が9年ぶりに前年実績を割り込んだ中で、カフェチェーンは好調だ。12年7月に東京・原宿表参道店で高い単価のコーヒーを提供する売り場「マックカフェ バイ バリスタ」を新設。コーヒーの専門家を常駐させ、専用レジを設け、カプチーノやカフェモカなどの販売を始めた。
マックカフェを13年末までに現在の約2.5倍の100店以上に増やす。5年後をメドに現店舗数、3300店の3割に相当する1000店に設置。コーヒー売り場併設店では、売上高の1割を高い単価のコーヒーで稼ぐ計画だ。
モスフードサービスは、カフェ風の新型店「モスカフェ」を本格展開する。東京都内や政令市の一等地を中心に、2020年までに100店と、現在の6店から大幅に増やす。高級豆を使い、通常のモスバーガー店で売っているコーヒーより6割高いコーヒーや、通常店では扱わないケーキを売る。
ハンバーガー店は消費者が低価格バーガーに流れ売り上げ不振に陥っているが、カフェの要素を加味した店で販売をテコ入れする。
●「コメダ」に「ミヤマ」「ルノアール」喫茶店系チェーンも参入で、戦国時代に!
セルフ式カフェの全盛のなかで、昔懐かしい純喫茶が再び脚光を浴びようとしている。アジア系投資ファンドのMBKパートナーズは1月15日、東海地方を中心に喫茶店チェーン「コメダ珈琲店」を展開するコメダ(名古屋市)を買収すると発表した。全国への出店を加速させ、いまの2倍以上となる国内1000店体制を確立する。
コメダの資本金は23億2600万円。MBKは2月に筆頭株主である国内投資ファンド、アドバンテッジパトナーズ(出資比率78%)のほか、サッポロホールディングス傘下のポッカサッポロフード&ビバレッジ(同12%)と経営陣(同10%)から全株を取得する。