年収5千万の国会議員、大臣や大臣政務官等は追加で2千万…役職分のみで年17億円税金投入
ポストのみで総額17億円の報酬
こういうポストがあるからこそ、安倍首相の党内操縦もやりやすくなります。ポストを差配する安倍首相に批判的な発言をする自民党議員はいなくなるゆえんです。議員は自分のフトコロ具合に直結するからです。
8月3日の第3次安倍再改造内閣の組閣名簿発表に続き、5日にはそれに付随する「副大臣」と「大臣政務官」の名簿が発表されました。その数は副大臣が25名、大臣政務官が27名の合計52名です。
【副大臣】
・復興省2名
・内閣府3名
・総務省2名(1名は内閣府兼務)
・法務省1名(内閣府兼務)
・外務省2名
・財務省2名
・文科省2名(1名は内閣府兼務)
・厚労省2名
・農水省2名
・経産省2名(1名は内閣府兼務)
・国交省2名(1名は内閣府と復興庁兼務)
・環境省2名(1名は内閣府兼務)
・防衛省1名(内閣府兼務)
※連立与党を組む公明党所属の副大臣は3名
【大臣政務官】
・内閣府3名(1名は復興庁兼務)
・総務省3名(1名は内閣府兼務)
・法務省1名(内閣府兼務)
・外務省3名
・財務省2名
・文科省2名(内閣府と復興庁兼務)
・厚労省2名
・農水省2名
・経産省2名(1名は内閣府と復興庁兼務)
・国交省3名(1名は内閣府兼務)
・環境省2名(1名は内閣府兼務)
・防衛相2名(1名は内閣府兼務)
※公明党所属の大臣政務官は3名
派閥に順当に割り振っていますが、おそらくこんなに人数と兼務が多いと、役所の人間はもとより、任命権者の安倍首相も誰がどの役職だか、何が何だかわからなくなっていることでしょう。しかし、それで構わないのです。任命された本人だけが、何もしないでもっともらしい肩書だけを名刺に書き込んで地元にばら撒き、高額報酬さえ手にすればよいからです。
こんな盲腸のようなポストをばら撒くことで、安倍首相は政権与党の議員の歓心を買い、自らに逆らう議員を抑止する飼い殺しが図れるわけです。もちろん費用は国民の税金です。