電通社長の「電通否定」方針で内部崩壊の兆候…経営陣と社員の「断絶」深まる
文=編集部
鬼十則とは、「広告の鬼」と呼ばれた4代目社長の故・吉田秀雄氏によってつくられた電通社員の行動規範で、「取り組んだら『放すな』、殺されても放すな」「周囲を『引きずり回せ』」など、過激な10カ条が社員手帳に記載されている。
これを否定するような発言を石井社長が行ったのだから、社員は驚いたわけだ。
だが、鬼十則は電通の不磨の大典である。電通の現在の経営陣も幹部も、鬼十則の洗礼を受けて出世してきた。その流れを断ち切ることは容易ではないだろう。石井社長の経営改革の本気度が試されることになる。
(文=編集部)