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大崎孝徳「なにが正しいのやら?」

1本5千円のワインボトル入り高級茶がバカ売れ…ロイヤルブルーティーの「全員ハッピー」戦略

文=大崎孝徳/名城大学経営学部教授

プレミアム商品と中小企業

 プレミアム商品は大企業より中小企業で展開するほうがうまくいく場合も多いのではないか。なぜなら、プレミアム商品は尖った(ある意味、非常識な)商品で、高価格だ。こうした商品を打ち出すには、意思決定に多くの人が関与したり、強い権限を持つオーナー社長ではない場合が多い大企業においては難しいのではないか。このような筆者の疑問に関して、吉本氏はこう答える。

「なかなか一概には言えない部分がある。たとえば、消費者向けに商品をアピールするには、やはり大きな資金が必要となる。そのため、資金力のある大企業が有利に展開できる側面もある。極端なことを言えば、普通の商品でも、大量広告などによりプレミアム化することも可能かもしれない。また、中小企業でも保守的な企業は少なくないだろう。しかし、確かにチャレンジ精神のようなものがあるか否かは重要なポイントかもしれない」

 昨年の11月11日には直営店「ロイヤルブルーティー六本木ブティック・THE T BAR」をオープンさせるなど、今後、RBTJの挑戦はますます活発になっていきそうだ。
(文=大崎孝徳/名城大学経営学部教授)

大﨑孝徳/香川大学大学院地域マネジメント研究科(ビジネススクール)教授

大﨑孝徳/香川大学大学院地域マネジメント研究科(ビジネススクール)教授

香川大学大学院地域マネジメント研究科(ビジネススクール)教授。1968年、大阪市生まれ。民間企業等勤務後、長崎総合科学大学・助教授、名城大学・教授、神奈川大学・教授、ワシントン大学・客員研究員、デラサール大学・特任教授などを経て現職。九州大学大学院経済学府博士後期課程修了、博士(経済学)。著書に、『プレミアムの法則』『「高く売る」戦略』(以上、同文舘出版)、『ITマーケティング戦略』『日本の携帯電話端末と国際市場』(以上、創成社)、『「高く売る」ためのマーケティングの教科書』『すごい差別化戦略』(以上、日本実業出版社)などがある。

『「高く売る」ためのマーケティングの教科書』 プレミアム商品やサービスを誰よりも知り尽くす気鋭のマーケティング研究者が、「マーケティング=高く売ること」という持論に基づき、高く売るための原理原則としてのマーケティングの基礎理論、その応用法、さらにはその裏を行く方法論を明快に整理して、かつ豊富な事例を交えて解説します。 amazon_associate_logo.jpg

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