ザクザクチキン(メキシカン味)/190円
続いては、ホットスナックのひとつである「ザクザクチキン(メキシカン味)」。味はかなり濃いめで、衣と鶏肉の間を見てみると、謎のピンク色をしている。
これは香辛料の色のようだが、化学調味料感の溢れる人工的な味もあいまって不気味に思える。ネット上には「すごく身体に悪そうな色をしていた」「食後は胃がムカムカして気持ち悪くなった」といった悪評が書き込まれており、実食してみたところ、やはり同じ感想だった。
ただ、コーンフレークを使用しているという衣のザクザクとした食感は楽しいので、素直に褒めておきたい。あらかじめ「もうリピートすることはないだろう」と割り切って、一度だけ食べてみる分にはいいかもしれない。
お母さん食堂 チーズ入りちくわ揚げ/298円
次は、ファミマのお惣菜シリーズである「お母さん食堂」から「チーズ入りちくわ揚げ」をピックアップする。
なんとも食欲をそそられる商品名だし、チーズとちくわの相性は間違いないのだが、実際には衣のパサパサ感が際立っており、あまりおいしく食べられるものではない。晩酌のためにお酒と一緒に購入すると、ガッカリしてしまいかねない商品だ。お酒のお供にするのであれば、同じ「お母さん食堂」シリーズでも「トマトガーリックのグリルチキン」(276円)や「おつまみメンマチャーシュー」(398円)あたりを推薦したい。
ポケチキ/200円
最後は、今年5月に投入されたファミマの新商品「ポケチキ」だ。こちらは一口サイズのフライドチキンで、大人気ホットスナックである「ファミチキ」に続く看板商品になることを狙っているのかもしれない。だが、コンセプトやパッケージが類似したローソンの「からあげクン」の対抗馬になれるのかどうかは疑問である。
実際に食べてみた印象は、「からあげクン」よりもジューシーさに劣る、淡白なチキンという感じだ。やはり、これは単なる「からあげクン」の“後追い商品”であって、それ以上でもそれ以下でもないように思える。値段は5個入り200円なので、「からあげクン」が同個数で216円であることと比べるとわずかにお得ではあるが、それが「ポケチキ」に乗り換える決め手にはならないのではないか。
ここまで、この夏ファミリーマートで“買ってはいけない”商品を5つ紹介してきた。もちろん、味は個人の好みによるところも大きいが、流行に乗っかっていたり、別のコンビニの人気商品を彷彿とさせたりする商品については、わざわざファミリーマートで購入する必然性を探し出せなかったというのが正直なところ。納得のいく買い物ができるよう、ぜひこの記事を活用してほしい。
(文・取材=「買うべき・買ってはいけない調査班」from A4studio)