ドリンク類全般/108円
100円ショップで買い物をしていると目立つのが、お菓子やドリンク類といった食品系の商品だ。日用品や便利グッズの買い物ついでに、思わず手に取ってしまうことも多いだろう。特に、蒸し暑い今年の夏は、冷たいドリンク類に手が伸びがちだ。
100円ショップのドリンク類は、コンビニや自販機で買うより安価なので、つい惹かれてしまう気持ちはわかる。しかし、100円ショップで買うのが賢明かというと、決してそうとは言い切れないのも事実だ。
なぜならこうしたドリンク類は、スーパーや「ドン・キホーテ」などの量販店、ドラッグストアなどに行けば、100円を切る低価格で購入できるものがたくさんある。もし“100円ショップ=一番お得”という固定観念を持っているなら、今すぐ捨ててしまったほうがよさそうだ。
イージーシーラー/108円
7月が終わりにさしかかると、子どものいる家庭では夏休みシーズンに突入するはず。仲良しの友だちを引き連れて、自宅でお菓子を食べながら休みを満喫している子どもたちをよそに、その片付けに追われる保護者はひと苦労だろう。
そんなときに活躍するアイデア商品のひとつに、ハンディシーラーというものがある。これは食べかけのスナック菓子の袋などを熱で密閉し、しけることなく保存できる優れもので、メーカー製だと300円ほどするが、100円ショップなら108円で手に入るのだ。
しかしダイソーの「イージーシーラー」は、性能面でかなり劣ると言わざるを得ない。というのも、メーカー製品が30秒程度で密閉できるのに対し、100円ショップ製品は1分半近くかかるという声が上がっているからだ。そこまで差が出てしまうなら、300円のメーカー製品を買ったほうがコスパはいいだろう。
メンズ腕時計(キャンバスバンド)/540円
100円ショップの腕時計はここ最近進化を遂げており、有名ブランドのタイメックス風や、ダニエルウェリントン風のオシャレなものまでラインナップされているのが現状だ。
ダイソーの「メンズ腕時計」には日常生活防水機能がついており、海や川に出かけて涼を取りたくなるサマーシーズンにもってこいといえそうなのだが、「買うべき・買ってはいけない調査班」としてはおすすめできない商品である。
まず、亜鉛合金製の本体は、妙にマットな塗装のせいで、チープなプラスチックに見えかねない。しかもベルトの留め金部分のカッティングが甘く、腕につけていると、だんだん擦れて痛くなってしまうのだ。ナイロン製のベルトも安っぽいので、自分でリメイクを施したくなるが、そこまでするのであれば、最初からもっといい時計を買うべきではないだろうか。
ダイソーの夏商品は年々、品揃えの良さやそのクオリティが高まっている。しかしその影で、イマイチな商品が紛れ込んでしまっているのも確かだ。今年の夏は、ぜひこの記事を参考にして、買い物で損をする機会を少しでも減らしてほしい。
(文・取材=「買うべき・買ってはいけない調査班」from A4studio)