プリントフリースフルジップジャケット(長袖)/990円(※値下げ後価格)
毛足が長くふわふわし、保温性も良好のフリース素材を採用し、アウトドアテイストに仕上げている。フェアアイルという総柄をプリントしているため、ニットアウターのようにも見える。
「フリースのジャケットが悪いというのではなく、問題は柄。フェアアイルとはスコットランド発祥の古典的ニット柄なんですが、この総柄がダサい。とはいえ、これまたフェアアイルが悪いというわけでもなく、問題はユニクロのセンスなんです。色使いやパターンなどが微妙すぎて、そのデザインセンスの悪さが『買ってはいけない』理由となっています」(堺屋氏)
シティストーリーズスウェットパーカ(長袖)/1990円(※値下げ後価格)
世界中のさまざまな都市をグラフィックで表現したシティロゴ・コレクション。今回、紹介するのはその東京版で、黒をベースにした生地の胸元に、大きく「TOKYO」、その下に小さく「トーキョー」とプリントされたパーカとなっている。
「『買ってはいけない』理由はとてもシンプルで、ダサいから。外国人観光客が買うならアリですが、日本人がこのパーカを着る意味は皆無。特に、小さくあしらわれた『トーキョー』のカタカナ表記がダサさを引き立たせています。“一周回っておしゃれ”を狙ったのかもしれませんが……残念なデザインです」
RISE AGAIN BY VERDY スウェットプルパーカ(長袖)/2990円
「Girls Don’t Cry」や「Wasted Youth」といったプロジェクトを手掛けるVK DESIGN WORKS所属のグラフィックデザイナー・VERDYと、ユニクロがコラボしたアイテム。真っ赤な生地の胸元に「Break the Mold」という白プリントをあしらっている。
「このアイテム自体はとても洗練されていておしゃれだと思いますが、ビビッドレッドとパーカというのは、若者を象徴したような組み合わせ。大人男性がこの真っ赤なパーカを着こなすのはかなり難しいでしょう。ファッション玄人じゃないと、無理して若ぶった痛々しいオジサンになってしまうと思います」
スリムフィットジーンズ(ダメージ)/3990円
ユニクロがカイハラ社と共同開発した11.5オンスのストレッチデニムを採用。直球のデニムらしさと快適な穿き心地を実現し、左右の脚にそれぞれ違う形のダメージ加工をあしらっているのが特徴だ。
「生地感やシルエットはいいのでとても惜しいのですが、『買ってはいけない』理由はただ一つ、ダメージ加工を加えているところ。10代、20代の若者が着るには一切問題なく、むしろおしゃれに着こなせると思いますが、30代以上のビジネスパーソンの私服として考えると、このダメージデニムは避けたほうがいいでしょう。若者ぶりたくて粋がっているダサい大人に見られてしまう懸念は拭えませんからね」
ベーシックなデザインでその地位を盤石にしてきたユニクロだが、近年は若者も取り込もうとしているのか、デザインワークにこだわったアイテムの打ち出しも多い。そのデザインセンスが30代以上のビジネスパーソンにとっては鬼門となり、着こなしが難しく、ダサく見えてしまうこともあるようだ。ぜひ秋コーデの参考にしていただきたい。
(文・取材=「買うべき・買ってはいけない調査班」 from A4studio)
※情報は2019年9月7日現在のものです。