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「朝立ち」消えは危険の兆候!更年期障害やうつの恐れ?

構成=石徹白未亜/ライター

–興奮状態では、体はカッカしていると思いがちですが、実際は逆になっているのですね。

白神 緊張したり、怒りに震えたりする時、手足はむしろ冷たくなります。ただ、私たちの体には、もともと自律神経のリズムを整える機能が備わっています。そのため、交感神経優位になった後は、副交感神経優位のリラックスモードになり、眠くなったりするようにできているのです。

 ただ、現代人は興奮状態にある時間が非常に長いため、体がとても冷えやすくなっています。例えば、食事の時にスマートフォン(スマホ)を見ながらの「ながら食べ」も、冷えを招く一因です。スマホからの視覚情報を脳が受け取ることで一種の興奮状態になり、血のめぐりが悪くなってしまうのです。血液循環が悪いと代謝が低下し、内臓脂肪が増えます。内臓脂肪は筋肉に比べて温度が低いため、さらに体が冷えるという悪循環に陥ってしまいます。

–ながら食べによって血流が悪くなり、体が冷えているとは意外でした。

白神 また、うつになってしまう人の場合、こんな流れが考えられます。懸命に仕事に取り組みすぎて交感神経優位の状態が長く続き、血行不良から低体温になり、低体温から内臓活動の低下が起こる……。内臓の働きが低下することで、セロトニンという神経伝達物質の産生が減少します。セロトニンには精神を安定させる働きがあるとされ、うつの人はセロトニンが少ないそうです。

体が冷えると「朝立ち」もしなくなる

–体が冷え、男性ホルモンが減少すると、どんな症状があるのでしょうか?

白神 手軽に判断するサインとして「朝立ち」があります。睡眠時の勃起は、レム睡眠と呼ばれる、脳が起きていて体が休んでいる無意識下で起こります。性ホルモンは加齢や冷えで減少しますが、同時にレム睡眠時の無意識下の勃起時間も減少するそうです。目覚まし時計などではなく、レム睡眠から自然と目が覚めた時に朝立ちしていなかった場合、男性更年期障害の可能性があると考えられます。EDには精神的な要因も多くあるそうですが、血流の不全という観点で考えると、自律神経の乱れも少なからず影響しているのではないでしょうか。

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