「こんな夫と結婚しなければよかった…」 妻が夫に幻滅するダントツの原因はこれだ!
女性らしさ、男性らしさを相手に求める矛盾
2つ目は、いまだに男性は交際相手に女性らしさを、女性も相手に男性らしさを強く望むという矛盾である。
たとえば、リサーチ会社「R&D」が2014年に行った調査では、「あなたが好ましいと思う女性は?」との質問に対して、20~26歳の独身男性が支持したトップ3は、次のとおりだった。
1位:「優しい/包容力がある」(61%)
2位:「家事能力が高い」(58%)
3位:「見た目が良い」(54%)
いずれも、いわゆる女性らしい女性だ。これは「お付き合いしたい女性は?」との質問への回答でも同じだった。逆に「仕事を遂行する能力が高い」「高い給与を得ている」「地位・名誉を持っている」ような、自立した女性と付き合いたいとする男性は、いずれも1割前後しかいなかった。
片や、女性は女性で、マイナビウーマンが2015年に行った調査によると、「自分より収入の少ない男性は恋愛対象にならない」と答えた22~34歳の女性が62%もいる。男女平等が当たり前のようにいわれる社会にもかかわらず、いまだに6割以上の女性が、結婚どころか恋愛でも男性の年収を意識するのだ。表面上は「結婚相手は性格が合う人がいい」「付き合う男性は、優しければもう何もいらない」などと言うわりに、実際はシビアな女性の恋愛観が伺える結果だ。
もちろん、生活していくために、ある程度の年収は大事だ。女性は結婚、出産後、一時的に働けなくなることもあるから、男性に一定の収入を望むのはわからないこともない。
ただ、女性の高学歴化と社会進出に伴い、日本でも若い男女の年収はほぼ同額か、むしろ逆転現象さえ起きている。
共働き&イクメンがデフォルト?
また、昨今の女性活躍推進により、現代特有の共働きとイクメン志向が若者たちの間でもデフォルトになってきている。そして結婚後の生活でも、女性に稼ぎを求め、男性に家事・育児を欲するという、いわば「妻に男子力」「夫に女子力」を求める傾向につながっているのだ。
たとえば、厚生労働省が行った13年の調査によると、出産後も働く女性の割合は年々増加傾向にある。また、同年の総務省調査でも、20~30代女性のうち「働く女性」が7割に達した。社会全体の労働力不足や女性の社会進出、男性側の年収の伸び悩みが主な原因だろう。