料理を趣味にする男性が増えている。こだわりのレシピや食材に加え、フライパンや鍋、包丁などの調理器具に凝りだす人も多いが、そんな「道具好き男子」が次に手を出し始めるのが、進化の著しいキッチン家電だ。
専用器具ならではの完成度の高い調理ができたり、低温調理など従来の道具ではできない料理法を追求できたりと、キッチン家電の世界は深く、広い。 そこで、魚料理、燻製、低温調理など、秋の味覚をさらにおいしくしてくれる最新キッチン家電を、ヨドバシカメラのネット通販「ヨドバシ.com」でセレクトしてみた(価格は税込み)。
ヤマゼン「ワイドグリル」/5780円
秋といえば「焼き魚」。秋刀魚、ほっけ、鯖など旬の魚を焼くだけなので家でも簡単にできそうだが、実際にやってみると意外に手間がかかり、においや煙の対策も必要だ。さらに、「IHグリルでは魚はおいしく焼けない」との声も聞く。そんな悩みをまとめて解決してくれるのが、専用のフィッシュロースターだ。
この製品は両面焼きが可能で、表面はこんがり、中をしっとりと仕上げることができる。使い方はタイマーを設定してスイッチを入れるだけなので、魚を焼きすぎて焦げる心配もない。内部は網焼き構造になっているので余分な脂が落ちて、ヘルシーに仕上げることができる。気になるにおいもセラミックフィルターで抑えられ、本体とヒーター以外は分解して洗えるので油汚れが気になることもない。
難点は、本体サイズが幅46センチ、奥行き30センチ、高さ21センチと、ややスペースを取ることくらいだろうか。一方で、2万円を超えるフィッシュロースターもあるなか、6000円を切る価格でコストパフォーマンスに優れている。初めての1台には最適かもしれない。
ベルモント「H-027 鉄製 燻製鍋 27cm」/3150円
もともとは、塩漬けにした肉や魚を煙でいぶすことで長期保存ができるようにという目的で普及した「燻製」。今では燻製独特の風味や深い味わいが広く愛されるようになり、ちょっとした加減で仕上がりが変わってくる燻製の製造そのものにハマる人も増えてきている。
家庭で燻製づくりにチャレンジしたい人にオススメなのは、この燻製鍋だ。丈夫な鉄製で、肉や魚だけでなくチーズやゆで卵などをスモークすれば、豊かな味わいを楽しめる燻製に早変わりする。
注意点は、鉄製鍋のためIHヒーターでは使えないこと。また、空焚き防止機能付きの最新の家庭用コンロでも途中で火が止まってしまうので、カセットコンロを別途準備したほうがいいだろう。
エスアイエス「家庭用低温調理機」/7560円
最近、ブームになっている「低温調理」。食材のうまみや栄養素を最大限に引き出せることで人気を集めている。肉類のタンパク質は高温で調理すると固まりやすく、水分も逃げてしまう。そこで、ローストビーフやサラダチキンなどを低温調理すると、肉のうまみを損なわずにジューシーに仕上げることができる。
使い方は、まず水を張った鍋などに本体をセット。調理温度と調理時間をセットし、設定温度になったら食材を入れ、あとは待つだけだ。温度は25℃から99.9℃まで設定可能なため、ベストな温度や時間を追求することができる。上級者向けに思えるが、やってみると意外に簡単で、レシピの幅が広がることは間違いないだろう。