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純粋に「趣味」を楽しめるのは中年世代
「趣味を持とう」というのは、味気ない毎日を送っている中年男性に対する定番のアドバイスになっている。しかし、実際問題として、夢中になれる趣味を見つけるのは簡単ではない。数年前、それなりに高額のカメラを購入し、写真構図の入門書も買ったけれど、あっさりと飽きてしまった。同じような経験を持つ中年男性は少なくないはずである。
その意味で、たとえプロになれなかったとしても、プロを目指すほど何かに打ち込んだ経験がある人は、自分の将来に大きな財産を残したといえる。もちろん、40歳をすぎてバンドを組もうが、スライダーを習得しようが、富や名声にはつながらない。だからこそ、有名になるための「手段」としてではなく、やっと純粋に音楽やスポーツを「目的」として楽しめるのだ。
(文=田中俊之/武蔵大学社会学部助教)
『男が働かない、いいじゃないか!』 「朝起きて、“会社行きたくないなあ”と考えるのは、正常な思考回路です!」 「無職は恥ずかしくありません」 「男なら夢を追いかける!? 止めときなさい」 雑誌・テレビ・ラジオ・ネットニュースのコメンテーターに出演多数の人気大学教員による、若手ビジネスマンへの心安まるアドバイスの数々!
『不自由な男たち その生きづらさは、どこから来るのか』 男は不自由だ。子どもの頃から何かを成し遂げるべく競争するように育てられ、働くのが当たり前のように求められてきた。では、定年を迎えたら解放されるのか。否、「年収一千万の俺」「部長の俺」ではなくなったとき、「俺って何だったんだろう」と突然、喪失感と虚無感に襲われ、趣味の世界ですら、やおら競争を始めてしまうのだ。本書は、タレント・エッセイストとして活躍する小島慶子と、男性学の専門家・田中俊之が、さまざまなテーマで男の生きづらさについて議論する。男が変わることで、女も変わる。男女はコインの裏表(うらおもて)なのだ。
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