ハンバーガーチェーン・モスバーガーを運営するモスフードサービスが、5月25日に2020年3月期決算を発表した。それによれば、売上高で前年同期比4.1%増となる689億8500万円、営業利益で104.9%増となる10億6000万円を記録したという。
また既存店売上でも、掲げていた前年比8%増という目標には届かなかったものの、4.9%増を達成している。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、多くの人が外出を自粛していた3月と4月にも、テイクアウト需要の高まりから既存店売上高はプラスとなっており、その業績は比較的好調な状態にあるといえそうだ。
18年8月に食中毒問題を引き起こしてからというもの、深刻な客離れが叫ばれていた同チェーンだが、かつての人気を取り戻しつつある様子。そこで今回は、「Business Journal 買うべき・買ってはいけない調査班」がセレクトした「この夏、買うべきモスバーガーの商品5選」を紹介する。この記事を参考に、同チェーンでの食事を楽しんでいただきたい。(価格は税別)
海老カツバーガー/362円
最初に紹介したいのは、昨年7月掲載の当サイト記事『モスバーガー、やっぱりライスバーガー&海老カツバーガーは美味い!今夏厳選5品』でも取り上げた「海老カツバーガー」。
揚げ物が挟まれているバーガーではあるものの、カツの具材として使われている海老は脂肪が少なく、また味付けの肝であるタルタルソースにはレモンの風味が加えられているため、口の中が脂っこくならないのだ。
さらに、一緒に挟み込まれているたっぷりのキャベツの千切りが、あっさり感をプラスしてくれているので、まさしく夏にうってつけのメニューといえる。ラインナップされているたくさんのバーガーのなかから、今の時期にひとつ選ぶとしたら、この商品しかないだろう。
グリーンバーガー GREEN BURGER/538円
「グリーンバーガー GREEN BURGER」は、5月21日に発売されたメニュー。肉や魚、卵、乳製品など動物由来の原材料と、「五葷」という臭気の強い野菜(ねぎ、らっきょう、にら、にんにく、玉ねぎ)を使わずにつくられた新たなバーガーだ。
味を決定する具材が使えないため、ソイパティの開発だけでも半年以上を費やし、全体の商品開発には合計で1年半もかかったという。
苦労の甲斐あってか、味の評判は上々だ。ほうれん草ピューレーが練り込まれた緑色のバンズは、野菜の優しい甘みが感じられる仕上がり。数種類のハーブを使ったというトマトソースは、非常に深みのある味わいを実現している。
また、前述したこだわりのソイパティには、キャベツやしいたけエキス、こんにゃくが加えられているため、野菜の甘みや肉さながらのうまみ、十分な食べ応えが感じられる。肉のパティに負けず劣らずのクオリティといえるだろう。
看板メニューの「モスバーガー」と遜色ないどころか、それ以上に好きという人も多いことだろう。油っこさもなく、この季節にぴったりなこのバーガーを、ぜひ一度味わっていただきたい。
モスライスバーガーよくばり天めんたい味<海老とかきあげ>/482円
次に紹介する「モスライスバーガーよくばり天めんたい味<海老とかきあげ>」も、5月21日に新発売となった商品。いか、海老、玉ねぎ、人参、枝豆でつくられた大ぶりな海鮮かきあげや、めんたい味ソースで味付けされた海老の天ぷらが、ライスプレートと相性抜群な一品である。
味の決め手となっているめんたい味ソースと、海鮮かきあげの下に敷かれている有明産焼き海苔の相性も素晴らしいこのバーガー。インターネット上には、いち早く食べた人々からの好意的な感想が数多く書き込まれている。
十分なボリュームがあり、一個で高い満足感が得られるのもプラスポイント。商品名の通り“よくばり”なメニューだといえるだろう。7月中旬には販売終了の予定なので、食べ逃してしまわないように注意してほしい。
こだわりサラダ ローストアマニトッピング 和風ドレッシング<減塩タイプ>/260円
昨年5月掲載の『マックにはない!モスバーガー、今食べるべき商品5選…食べたら驚く美味さ&ガッツリさ!』でも紹介した「こだわりサラダ ローストアマニトッピング 和風ドレッシング<減塩タイプ>」。これは、自粛期間中に太ってしまった人も多いであろう今の時期に、ぜひおすすめしたいメニューだ。
農家との対話や交流の末に生み出された「想いが見える野菜」は、非常に美味しいと評判。トマトやグリーンリーフ、黄パプリカなど、色とりどりの新鮮な生野菜を味わえば、かなりの満足感が得られるはずなので、ダイエット中の方にうってつけだ。
また、添えられている「和風ドレッシング<減塩タイプ>」は、従来の「さっぱり和風ドレッシング」を25%も減塩したものだという。健康に気を配っている人にとっても、もってこいの商品ではないだろうか。
ひんやりドルチェ 柚子抹茶ショコラ 国産柚子&志布志市産茶葉使用/167円
最後に、モスの人気スイーツである「ひんやりドルチェ」シリーズの新商品として、3月19日より登場した「ひんやりドルチェ 柚子抹茶ショコラ 国産柚子&志布志市産茶葉使用」をおすすめしたい。
この商品の大きな特長は、口溶け。鹿児島県志布志市産茶葉を使用した抹茶の層と、国産柚子ピールを入れたホワイトチョコレートの層の2層からなる生地をじっくり低温で焼き上げ、なめらかな舌触りを実現したという。
そうした口当たりは、「ひんやりドルチェ」と名の付く他の商品でも味わえるが、このメニューは抹茶の苦味や柚子ピールの酸味が良いアクセントとなり、まったりしすぎないのが高評価につながっているようだ。
期間限定メニューではあるものの、11月中旬まで販売される予定なので、焦って買いに走る必要はないが、冷凍状態で提供される商品なので、購入時期としては今がベストなのではないだろうか。
競合他社と比較すると少々お高いものの、ハイクオリティな商品で私たちを満足させてくれるモスバーガー。美味しいバーガーやサイドメニューを食べて、夏の暑さに負けない元気をチャージしてほしい。
(文・取材=「買うべき・買ってはいけない調査班」from A4studio)