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「例えば、芸能プロダクションが多い恵比寿周辺の占いの店では、事務所関係者や所属するタレントさん本人が相談に来ることもあります。『このまま現在の仕事を続けても大丈夫か』など、タレントとしての方向性について聞きにくるケースが多いようです」(同)
なかでも、男性の相談者で目立つのが企業の経営者や幹部だという。芸能人に限らず、富裕層の男性にスピリチュアルなものにハマる人が多いのはよく知られているが、長谷氏によれば、「経営者が最後の一押しを得るために占いを利用するケースは多い」という。「会社の引っ越しをするから、運気のいい間取りを考えてほしい」という相談もあるという。
「LINEの既読スルーが辛い」という相談も
2016年の上半期は、芸能界から政界まで、さまざまな有名人の不倫騒動が話題となった。しかし、面白いのは、だからといって占いで不倫の相談が増えているわけでもない点だ。
長谷氏は「占いでは、時代を反映して相談の内容が変わるということは、基本的にありません」という。
「不倫というのは、話題になる前からずっとあることですから。芸能人の不倫がニュースになったからといって、急に不倫の相談が増えるわけでもないのです。ただし、唯一、時代を反映しているといえるのが、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に関する相談でしょう。『LINEの返信がない』『既読スルーされてつらい』などは、現代ならではの悩みといえます」(同)
しかし、それもあくまで「手紙」が「メール」に、「メール」が「LINE」に変わっただけの話にすぎない。コミュニケーションのツールは変わっても「人々の悩みの本質は変わっていない」と長谷氏は語る。
「それこそ、昔は『手紙の返信がない』という悩みが多かったわけです。『恋愛のもつれ』や『人間関係のいざこざ』など、いつの時代も悩みの種は似たり寄ったりです。占いに携わっていると、そのことがよくわかりますよ」(同)
今、自分が抱えている大きな悩みも、先人たちの悩みと似たり寄ったりと思えば、いくらか気持ちが楽になるのではないだろうか。
(文=中村未来/清談社)
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