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山本康博「なぜあの商品はヒットしたのか/しないのか」

大学生が「必ず」やるべき3つのバイト…その後の人生を左右する「かけがえのない経験」

文=山本康博/ビジネス・バリュー・クリエイションズ代表取締役

 また、生徒一人ひとりの学力や性格も異なるので、「どうやってモチベーションを上げさせるか?」を考えなければならない。これは将来、部下持ったときに直接使えるスキルである。集団授業は生徒個人をじっくりと見ることは難しいが、その代わりにプレゼンテーションの力が上がる。大勢の前で、わかりやすく伝えるためには、発声、姿勢も気をつけなければいけない。大学のゼミや授業でも発表の機会はあるだろうが、自分だけに長い時間、たとえば授業1コマ分与えられるといったことは、なかなか難しいだろう。これは塾のバイトならではの経験になるに違いない。

(3)コンビニエンスストア

 単に飲み物を買いたいとき、公共料金の支払いやコピー機が必要なとき、宅急便で何かを送りたいときなど、心強い味方のコンビニエンスストア。利用する側にしてみれば、なんでもある便利な場所だが、働く側になると、覚えることがその分多いということである。その代わり幅広い知識を得ることができる。また、お客様が何を見て選んでいるのか、どんな商品が合わせ買いされているか、時間帯別でどんなものが売れているかなどを直接見ることができるので、コンビニに並ぶ商品に携わる仕事を将来選ぶとしたら、これは、かけがえのない経験になるだろう。

 いろいろな業種を自ら選択できて、幅広い経験ができるのは高校生など学生、特に大学生の内しかない。学生の本分は学業であるのはいうまでもないが、長期休みを利用するなどして、支障のない範囲を自ら模索し社会勉強としてバイトはやるべきである。どの経験がいつ役に立つかはわからない。「お金には困ってない」「学生の本分は学業」といった理由でバイトをしないのはチャンスロスとなり非常にもったいない。社会に出て“自らをヒット”させるために、あえてうまみが少なく、きついバイトと言われている職種かも知れないが、それはそれで厳しさを経験するという意味でも通用するから、いろいろな経験を積むべきである。
(文=山本康博/ビジネス・バリュー・クリエイションズ代表取締役)

山本康博

山本康博

ビジネス・バリュー・クリエイションズ
代表取締役、損保ジャパン顧問。ブランドマーケッター。日本コカ・コーラ、日本たばこ産業、伊藤園でマーケティング、新商品企画・開発に携わり、独立後に同社を設立。これまで携わった開発商品は120アイテム、テレビCMは52本制作。1年以上継続した商品は計算すると3割以上、メーカー側でマーケティング実績35年。現在では新商品開発サポートのほか、業界紙をはじめとしたメディア出演や寄稿、企業研修、大学等でのセミナー・講義なども多数実施。たたき上げ新商品・新サービス企画立ち上げスペシャリスト。潜在ニーズ研究家。著書に『ヒットの正体』(日本実業出版社)、『現代 宣伝・広告の実務』(宣伝会議)、2016年スタンフォード大学 David Bradford 名誉教授、ボストンカレッジ Allan Cohen 教授の推薦書として、世界に向けて英著、 “Stick Out”a ninja in Japanese brand marketingを全世界同時発売開始。『Stick Out~a ninja marketer』(BVC)、現在ブレイク中で話題のAmazon書籍総合1位も獲得したベストセラー『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』(致知出版)の一人として8月1日執筆など。

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