言わずと知れたコーヒーチェーン最大手の“スタバ”こと「スターバックス コーヒー」。1971年にアメリカ・ワシントンで開業し、日本では1996年の「銀座松屋通り店」オープン以来、約四半世紀の長きにわたって愛され続けている。
新型コロナウイルス感染症の流行の影響で、今年の春は日本では約7割の店舗で休業を選択したスタバ。一方、アメリカのスターバックスが発表した今年4~6月の決算によれば、世界の純売上高は前年同期と比較して約38%減、既存店売上高は40%減にとどまり、それぞれ市場の予想を上回る結果を残した。
そこで今回、世界的に回復傾向にあるスタバの商品をリサーチし、「この秋に買うべきスタバ商品」を厳選した。早速、おすすめメニュー5品を紹介していこう(※価格は税別、ドリンクメニューはトールサイズ)。
抹茶 クリーム フラペチーノ/490円
「抹茶 クリーム フラペチーノ」は、2019年7月の「スタバ、一度は絶対飲むべき“レアメニュー”?今、飲む&食べるべき商品5選!」と、20年7月の「スタバ、夏のオススメ商品5選!抹茶クリームフラペチーノ&アイスココアの最強カスタム」で紹介した商品だが、3回紹介したくなるほどの魅力が、このドリンクには存在するのだ。
最大のポイントは、奥深い抹茶の風味をミルクと上品な甘みが一層際立たせているため、抹茶本来のおいしさが強く感じられるところだ。ふんわりと添えられたホイップクリームも、ドリンクにまろやかさをプラスして最後まで飲み飽きない味にしていて、見事なまでの相性の良さを発揮している。
そのままでも文句なしのおいしさではあるのだが、カスタマイズすることによって無限に味を広げることができるのも特徴のひとつ。その中でもおすすめなのが、“グリーンエスプレッソフラペチーノ”と呼ばれる裏メニュー。これは、バニラシロップとホイップクリームを抜いて50円のエスプレッソショットを追加するカスタマイズで、エスプレッソの苦みによってすっきりとした味が楽しめると評判だ。“苦党”の方には、ぜひ一度試していただきたい。
エスプレッソ アフォガート フラペチーノ/570円
バニラアイスやジェラートにエスプレッソなどをかけた、イタリア発祥のデザートであるアフォガート。そんなアフォガートに着想を得て誕生したのが、18年5月に期間限定で登場し、翌年にレギュラーメニューとなった「エスプレッソ アフォガート フラペチーノ」だ。
マーブル柄の「エスプレッソ アフォガート フラペチーノ」の特徴は、スタバのフラペチーノシリーズとしては珍しく、苦みと控えめな甘さをアピールポイントにしていること。通常より少なめの液量で抽出されたエスプレッソはまろやかな苦みで、後味すっきりながら深いコクがあるクリームと相性抜群。
甘すぎず苦すぎない絶妙な味わいは、まさにアフォガートそのもの。疲労で少し糖分を補給したいときに、うってつけなメニューといえるだろう。
抹茶&わらびもちマフィン/240円
19年12月末に期間限定のカスタマイズメニューとなって話題を呼び、今年の7月に再登場を果たしたわらびもち。そして、同じく今年の7月に登場した「抹茶&わらびもちマフィン」はその名の通り、わらびもちを食材に使用したフードメニューである。
抹茶味のマフィンの中身には、黒蜜味のわらびもちが。ふわふわでしっとりとしたマフィン、その上にトッピングされているサクサクのクランブル、黒蜜のほのかな甘みを醸し出すわらびもちが合わさることで、ほかにはない独特な食感を生み出している。単に好相性な抹茶とわらびもちを組み合わせた以上の、新しいおいしさが「抹茶&わらびもちマフィン」にはあるのだ。
また、スタバのフードメニューの中では240円とリーズナブルな価格であることも魅力のひとつ。珍しい食感の商品なので、和テイストのスイーツが好きな方に限らず、多くの方におすすめできるマフィンである。
フランス産アップルのタルト/450円
今年の9月に登場したばかりで、早速SNS上で注目を集めた人気のフードメニューが、この「フランス産アップルのタルト」である。
話題となった最大の理由は、シャキシャキとしたアップルの食感。アップルコンポートの上にいくつにも重ねられて敷き詰められたスライスアップルはフランス産で、生の状態で焼き込まれている。瑞々しく歯ごたえ豊かなアップルと、バターの風味がほのかに香るしっとりしたタルト生地は見事にマッチしていて、口に入れた瞬間、思わずうっとりとしてしまうほど。
上品な雰囲気を醸し出す、優しい甘さの「フランス産アップルのタルト」は、当然ながら苦いコーヒーともよく合う。なかなか旬のフルーツを食べる機会がないという方は、ぜひともこのタルトで秋ならではのおいしさを味わってほしい。
焼き栗モンブラン/460円
「焼き栗モンブラン」は、先ほど紹介した「フランス産アップルのタルト」と同時期に登場したこの秋の新フードメニュー。秋の味覚である栗の魅力を存分に味わうことができるスイーツで、発売間もなく販売終了となった店舗が出るほどの人気商品なのだ。
ココアスポンジが土台のモンブランは、外側からマロンペースト、ホイップクリーム、濃いめのマロンペースト、栗のダイスという多層構造になっている。さらに、仕上げとしてバーナーで表面に焼き色がつけられていて、香ばしい匂いも楽しめる。
濃厚なマロンペーストと甘さが控えめでくどさのないホイップクリームは絶妙なハーモニーを奏でていて、口に入れた瞬間からやわらかい口どけと、栗の濃厚な風味が感じられる。栗のダイスは食感のアクセントとなっていて、最後のひと口まで飽きさせない。細部に至るまでの工夫が凝らされた逸品なので、店頭で見かけたら迷わず購入するのがおすすめだ。
――ラインナップ豊富で次々に新商品が登場し、他のコーヒーチェーンと比較するとやや高価なスタバはメニュー選びで迷いがちだ。そんなときはこの記事を参考にして、おいしいドリンクやスイーツに舌鼓を打ってほしい。
(文=「買うべき・買ってはいけない調査班」from A4studio)
※各種情報は2020年9月中旬時点