コンビニのから揚げ、粗悪な油で人体に危険!サラダ油やキャノーラ油、深刻な健康被害や病気の恐れ
もうひとつの大豆油は、過剰に摂取するとアレルギーや発がんの原因となるリノール酸が50%以上含まれています。また、製造過程で高温処理されるため、認知症の原因となるヒドロキシノネナールも含有しており、“避けるべき”油です。
そのほか、ひまわり油もリノール酸を多く含みます。パームオレインは、パーム油を精製した油です。
こうした油には常習性があり、それを使っていることがから揚げ人気の秘密です。鶏肉の中毒になる人はいませんが、油で揚げると「から揚げ中毒」のようになります。ポテトフライやポテトチップスがやめられない人も、ジャガイモ中毒なのではありません。揚げ油に中毒性があるのです。
たとえ高級な国内産地鶏を使い家庭でから揚げをつくっても、揚げ油がサラダ油では台なしです。サラダ油は、大豆油やなたね油などを混合した油の総称です。パーム油は入っていませんが、外食の揚げ油と危険性は遜色ありません。家庭で安全なから揚げを食べたいのであれば、ノンフライヤーを使って調理することをおすすめします。そうすれば、揚げ油は必要ありません。また、動物性の「純製ラード」は、植物油より安全です。ただし、「精製ラード」には危険なパーム油などの植物油が添加されているので、注意が必要です。
ヘルシーなイメージが定着している植物油ですが、その実体は避けるべき危険な油なのです。
から揚げ愛好家として「カラアゲニスト」の育成に力を入れている団体もあるようですが、このような活動は一刻も早くやめるべきです。
(文=林裕之/植物油研究家、林葉子/知食料理研究家)