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宇多川久美子「薬剤師が教える薬のリスク」

胃腸の不調でがん、動脈硬化、認知症のリスク増…プチ断食、見た目の若さや健康に劇的効果

文=宇多川久美子/薬剤師・栄養学博士

ファスティングで健康な胃腸をつくると、いいことだらけ

 老化は、見た目だけではありません。胃腸を酷使することによって内側からも老化が起こります。胃腸を休めて、胃腸の老化を避ければ、見た目も若くハツラツとします。

 胃腸は身体の中心にあり、なんと臓器の3割以上を占めています。そのため、疲れた胃腸は全身にも悪影響を及ぼします。胃腸を健康にすることは、全身を健康にすることにつながります。

 健康な胃腸は、食べ物をしっかり消化し、栄養をちゃんと吸収することができます。ところが、慢性的に食べ過ぎると消化吸収がうまくいかなくなります。ファスティングによって胃腸を休めて、スムーズに消化吸収できる胃腸を回復することで健康な身体づくりができます。

 腸には免疫細胞の8割があるといわれています。普段疲れ切っている胃腸をファスティングによって休め、免疫力の高い病気にならない身体、病気になっても早く回復する身体づくりをしましょう。

 ファスティングと聞くと、「自分には絶対ムリ」とはじめからあきらめてしまう人も多いのですが、ぜひ一度チャレンジしてみてください。

「ひとりではくじけそう」という方は、ファスティング合宿もおすすめです。いつもとは違う環境で、同じ目的の仲間と一緒にファスティングをすれば成功間違いなしです。

 私も定期的にファスティング合宿を開催しています。詳細は国際感食協会のホームページをご覧ください。
(文=宇多川久美子/薬剤師・栄養学博士)

宇多川久美子/薬剤師・栄養学博士

宇多川久美子/薬剤師・栄養学博士

薬剤師として20年間医療の現場に身を置く中で、薬漬けの治療法に疑問を感じ、「薬を使わない薬剤師」を目指す。現在は、自らの経験と栄養学・運動生理学などの豊富な知識を生かし、感じて食べる「感食」、楽しく歩く「ハッピーウォーク」を中心に、薬に頼らない健康法を多くの人々に伝えている。『薬剤師は薬を飲まない』(廣済堂出版)、『薬が病気をつくる』(あさ出版)、『日本人はなぜ、「薬」を飲み過ぎるのか?』(ベストセラーズ)、『薬剤師は抗がん剤を使わない』(廣済堂出版)など著書多数。最新刊は3月23日出版の『それでも「コレステロール薬」を飲みますか?』(河出書房新社)。

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