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「痴漢冤罪保険」への加入者が急増!逃げるは「策」だが「死」を招く?

文=ヘルスプレス編集部
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契約は8割は男性、痴漢被害対策で女性も2割

 具体的な保険特典の内容は、事件発生後48時間以内の弁護士費用(相談料、接見費用、交通費などを含む)が全額補償される。補償は冤罪の場合に限られ、被疑者段階の弁護活動にかかる着手金は対象外だが、契約者の8割は男性、痴漢被害に遭遇した際にも利用可能なため女性契約者も2割いる。

 ちなみにこの痴漢冤罪保険保険、同社の社長発案から生まれたようだが、その開発ヒントは周防正行監督の映画『それでもボクはやってない』(東宝)だったという。同映画が公開されてからおよそ10年、その間「逃げるが得策」的なリスク回避神話を経て、ようやく「逃げずに弁護士へ」の時代へスライドすることの象徴だろうか。

 この保険を使わずに済むに越したことはないが、加入者の心理としては「お守り代わり」的要素が強いのかもしれない。

実際に痴漢冤罪疑惑を体験したパンサーの向井慧さんは……

 冒頭の連続痴漢嫌疑事件が報じられた際、TBS系『白熱ライブ ビビット』にVTR出演して自らの痴漢嫌疑体験を明かし、そのパニックぶりや恐怖体験を語ったのが、お笑いトリオ・パンサーの向井慧さんだ。

 嫌疑自体は、同乗客による目撃証言を得て冤罪を逃れたが、日頃、テレビで見慣れた芸人が移動で乗り合わせた地下鉄内でも「お前、なに触ってんだよ!」と身に覚えのない叫び声をあげられるほどの確率で、このようなトラブルが日常茶飯事の世情なのだろう。

 問題山積みの小池百合子都知事が、選挙公約に掲げた「満員電車ゼロ」実現のための2つの方策も、7月11~25日に調整実施される「時差通勤」の試みはまだしも、もう一方の「2階建て通勤電車の導入」に関してはトンと聞かれなくなった。

 首都圏ならではの痴漢冤罪事件、当面は「お守り代わり」の保険特典に頼るしか男性通勤客の不安解消材料はないのかもしれない。
(文=ヘルスプレス編集部)

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