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池内ひろ美「男と女の問題を斬る」

なぜ年上女性は年下男性にモテるのか?「年上妻」夫婦が最高に素敵&幸せである理由

文=池内ひろ美/家族問題評論家、八洲学園大学教授
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女性の魅力は「若さ」ではない

 一昔前であれば年下男性と結婚すると彼の浮気が心配だと言われたものだが、今、彼女たちは年下男性の浮気を心配してはいません。心配しているのは逆に夫の側である。何を心配するかといえば、年上の妻から自分が飽きられて捨てられるのではないかと心配しているふしすらあります。なぜなら、彼女たちの魅力が「若さ」だけではないと一番よく知っているのが彼らだからだ。

 実は私のまわりにも、年下の恋人や夫を持つ友人が多くいる。

 17歳年下の男性と再婚した40代の女性弁護士、一回り年下の舞台俳優と結婚した女医、8歳年下のエリートビジネスマンと結婚した女性経営者。挙げるときりがないが、彼女らはそれぞれの業界において「美人」「仕事ができる」と形容される。

 彼女たちに共通しているのは、相手の男性から幸せにしてもらおうと思っているのではなく、彼らを幸せにしてあげたいと望んでいる点だ。したがって、最初から完成された男性を求めてなどいないし、男性にぶら下がることはしない。すでにステイタスを持つ彼女たちにふさわしい男性となるよう、彼を物心両面で育てている女性すらいる。これは、一昔あるいはふた昔前に男性が女性に対して行なってきたことと似ている。

 映画『マイ・フェア・レディ』では、花売り娘のイライザが言語学者ヒギンズ教授から言葉の訛りを直され社交界デビューまでさせる。最終的には、彼女はヒギンズ教授から離れていくが、それは教授が自分の理想に叶うよう彼女を育てた結果であって、今の時代に年下男性と交際・結婚する女性たちとの最大の違いがここにある。

 一昔前に男性たちが自分の成功の証として女性を育てたのと異なり、女性たちは「彼が幸せになる」ためのサポートを惜しまない。さらに、年下の男性から少しでも支えてもらうことができれば心から喜ぶことができる。

 逆に、これが年上男性と年下女性の組み合わせであれば、男性が支えるのは当然だと感じ、年上男性は年下女性を幸せにしてくれて当たり前だと、ただの「ぶら下がり女」になりかねない。いわゆる“女の傲慢さ”が若ければ若いほどあらわれる場合がある。

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