暴風が予想されている明日3月1日(木)の気象予報について、気象情報提供会社ウェザーマップの気象予報士、及川藍氏に解説してもらった。
明日の気象について
3月1日は低気圧が発達しながら日本海を進むため、西日本から北日本の広い範囲で荒れた天気となる見込みです。また、関東地方を午前中に別の低気圧が通過します。暴風や高波、大雨に警戒が必要です。
全国的に風が強まり、瞬間的には30メートルから35メートル、北海道では40メートルの非常に強い風が吹く見込みです。何かにつかまっていられないと立っていられないような風となりそうです。波も高くなり、北日本では大しけとなるでしょう。
日付が変わる頃(未明)には西日本の太平洋側に活発な雨雲がかかりますが、この雨雲は次第に東へ移る見込みです。朝の通勤、通学の時間帯には東海や関東で激しい雨の降るところがありそうです。前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、西日本や東日本では大気の状態が非常に不安定になるため、落雷や竜巻などの突風にも注意が必要です。東北では、降り始めは雨となりますが次第に雪に変わり、北海道は昼前から見通しのまったく効かない猛ふぶきや大きな吹きだまりによる交通障害に警戒が必要です。太平洋側を中心に湿った重い雪が降り、大雪となるおそれがあります。北海道では平年を上回る積雪となっているところがあります。日中の気温は、東京で20℃くらいと4月下旬並みの暖かさとなり、東北も10℃前後まで上がる予想です。雪解けによる災害や、なだれに注意が必要です。
また、2日にかけて、北日本や北陸では猛ふぶきのおそれがあります。
生活への影響
南風が強く吹く関東や東海では春一番となりそうです。春一番は強い南風で突風などを伴うことがあり注意が必要ですが、風が強く気温が高い日は花粉が多く飛びます。九州から関東にかけては、昼間は天気が回復し晴れて気温が上がります。雨上がりも花粉が多く飛ぶ条件となるため、花粉症の方は対策を忘れないようにしましょう。春一番が吹いて気温が上がったあとは、気温が一気に下がることが多いです。日中暖かくても、帰りが遅い方は上着を忘れないようにしてください。春一番のあとは寒暖差に注意が必要です。