政府が1回目の緊急事態宣言を出してから1年が経過したが、いまだに新型コロナウイルスの感染拡大は終息しそうにない。それどころか、変異株が流行を見せるなど、状況はより悪化している。
この状況下で、改めて「テレワーク」を求められているビジネスパーソンも多いだろう。終日の在宅勤務をはじめ、午前は出社して午後は在宅勤務にするなど、さまざまな勤務スタイルが推奨されている。終日であろうと半日であろうと、「在宅ワーク」をしていく上で欠かせないのが、快適に仕事ができる環境づくりだ。自宅でも効率的に仕事をこなすために、デスクやチェア、家電の選び方が重要となってくる。現在はさまざまな企業からテレワーク向けの家具や家電が販売されており、個々人のニーズに合ったものを購入しやすい。
そこで今回は、ニトリ、無印良品、アイリスオーヤマのテレワーク用品を紹介する。価格も考慮して選んだので、コストパフォーマンスの面も安心して参考にしてほしい(価格は税込み、各種情報は調査時点)。
ニトリはデスク&チェアのセット販売が便利
「お、ねだん以上。」のキャッチフレーズでおなじみのニトリは、「システムデスクチェアセット」(2万1145円)と題したデスク&チェアのセットを販売している。このセットには、PCモニター台とデスクパネルも付属。PCモニター台は高さを調整できて見やすくなる上、台の下にスペースが生まれるので、デスク上をより広く使うことができる。
デスクに取り付けられるデスクパネルはスチール素材なので、マグネットでメモや資料を貼り付けることもできる。ほかにも、ペンケースや小物入れを貼り付ければ文房具の管理も簡単だ。テレワークであっても、ハサミやホッチキスなど文房具の使用頻度は意外と高い。そんなとき、目の前のパネルにひとまとめで収納できれば、使いたいときにすぐ使うことができる上、なくす心配も減るので安心だ。
また、ニトリは場所をとりすぎない奥行きの「スリムデスク」をさまざまな素材で展開している。デスク上にノートPCくらいしか置かないのであれば、このサイズでも十分かもしれない。あらゆる部屋での使用を想定したラインナップになっているので、リビングの隅や寝室の角のスペースなどにもハマってくれることだろう。素材や色味という点でも、あらゆるインテリアや部屋のテイストと相性が良いはずだ。
スリムデスクでも大きいと感じたり、より価格を抑えたいという場合は、思い切って「折りたたみ式」のデスク&チェアを導入するのもおすすめだ。値段だけで見れば、デスクは「折りたたみデスク フレッタ コンパクト」が1212円、チェアは「折りたたみチェア コラット」が999円で最安値だった。合計しても2211円と驚異的に安く、エントリーモデルにもってこいだろう。
しかし、座り心地や使い勝手は値段相応。今後もテレワークが長く続きそうであれば、せめてチェアくらいは体への負担が少ないものを選ぶことをおすすめする。
統一感を出したいなら無印良品がベスト
生活雑貨、衣服、食品など、良質なアイテムを数多く販売している無印良品は、家具や家電の品揃えも豊富だ。テレワーク用のデスクとチェアを探している人におすすめしたい組み合わせが、「オーク無垢材デスク(引出・足元棚付)」(2万4900円)と「ワーキングチェア・ガススプリング昇降式(赤・青)」(4990円)のセットである。
デスクは細々したアイテムを収納するのに適した引き出しに加え、足元にもちょっとした物を置いておける棚がついている点がうれしい。さらに、側面右側には荷物を引っかけられるフックもつき、カバンなどをかけておくのにも最適だ。ほかにも、同素材のキャビネットやデスクの上に置ける棚なども取り扱っているので、テイストを揃えながら収納スペースを増やすこともできる。
無印良品の商品はデスクとチェアもシンプルなデザインで、どんな部屋にもなじむが、小物や文房具も同様だ。家具から小物まで無印良品で揃えれば、テイストを統一したデスク環境をつくることができる。静かで落ち着いたスペースは、オフモードから仕事モードへの切り替えに一役買ってくれるはず。何かと誘惑が多いテレワークだが、洗練された仕事環境は集中力も高めてくれるだろう。
デスクを常設するスペースがない人や、床に座って作業をするほうが落ち着くという人には、「パイン材ローテーブル・折りたたみ式」(4990円)と「座いす・大」(4690円)のコンビもおすすめだ。足を伸ばしながら仕事をしても誰からもとがめられないのは、在宅勤務ならでは。自分に合うスタイルと、そのスタイルを叶える家具で、ストレスの少ないテレワーク環境を目指してほしい。
アイリスオーヤマはテレワーク用の家電が充実
最後に紹介するのは、家具や家電はもちろん、アウトドア用品やペット用品など、幅広いジャンルのアイテムを取り揃えているアイリスオーヤマだ。
実は、アイリスオーヤマは法人向けの販売も行うほどオフィス用品が充実している。デスクやチェアといった家具はもちろん、あると便利な収納道具、さらにはオフィスで役立つ家電も豊富なのだ。また、シンプルなつくりで価格を抑えた商品から、少し値は張るものの、使いやすさや体への負担を考えた設計になっている商品など、価格の幅も広い。自分のこだわりと財布事情に合わせて、組み合わせを見つけやすいのがうれしいポイントだ。
「オフィス家具・収納」のカテゴリー内からデスクとチェアを探してみると、シンプルな「ベーシックデスク」(4928円)と「メッシュバックチェア」(3830円)の組み合わせで、なんと9000円以下に抑えられることがわかった。折りたたみ式のデスクとチェアのセットなら他のメーカーでも1万円以内で揃えられるが、アイリスオーヤマでは常設デスクでもこの値段で購入できるのだ。
また、「オフィス家電」のカテゴリーに目を向けると、テレワークの必需品や自宅でもあると便利な家電が目白押しだ。たとえば、「ヘッドセット ミニプラグタイプ」(1848円)や「ウェブカメラ」(6028円)などは、オンライン会議が多い人におすすめしたい。
音質の良いマイクとイヤホン、画質の良いウェブカメラは自分の作業効率が高まるだけでなく、会議を行う相手のストレスも減らせる。仕事仲間への気遣いも踏まえ、デスクやチェアと共に手に入れてほしい。
また、テレワークではオフィス以上に情報の取り扱いに気をつけたい。重要な情報を自宅で処分したいという人は「パーソナルシュレッダー」(6578円)を使ってみてほしい。木目調のデザインは、オフィスより自宅にこそ溶け込むだろう。かゆいところに手が届くような家電のラインナップは、アイリスオーヤマならではの強みといえる。
在宅勤務時のアイテムにこだわることは、作業効率を上げるだけでなく、健康面でも大きな意味がある。ただでさえ運動不足で、かつ慣れない環境で体を壊しやすい状況だからこそ、体への負担をやわらげてくれるようなアイテムをチョイスしてみよう。
(文=清談社)