ちなみに、沢尻といえば「たかの友梨ビューティクリニック」のCMの印象が強い。2010年から同社のCMキャラクターを務め、同社代表のたかの友梨女史との親密な関係も、世間では知られるところだ。同社広報に、今回の騒動についてどのように受け止めているのか、聞いてみたところ、
「今年に入ってから契約は行っておりません。また、今後契約をするかも未定です。もういいですか?」
とのことであった。今年契約更新をしなかった明確な理由について、聞き出すことはできなかったが、同社としては、すでに契約していない女優のせいで、企業イメージを損ないかねず、「いい迷惑」といったところであろう。
エイベックス「まったく事実ではない話」
最後に、沢尻が現在所属するエイベックス・マネジメントが、今回の騒動をどう捉えているのか気になるところだ。
「週刊文春」の執拗な取材に対し、ついに同社の関係者は「三年前のことで、いつまでエリカを犯罪者扱いするのか」と同誌に対し抗議を寄せたとのことだが(同誌6月14日号)、改めて今回、同社に問い合わせたところ、沢尻を担当するという広報担当者から、次のような回答を得た。
「『週刊文春』記事について、伝えられたような事実はない。(沢尻との契約については)コンプライアンスに則って行っており、社としても問題はないと認識している。伝えられた事実がない以上、今後も引き続き契約を継続する」
冒頭の高城氏の発言とは、真っ向から対立する格好となったが、「今回の疑惑報道で、迷惑を被ったか?」との問いに対しては、
「迷惑というか……。報道で伝えられたような事実はないということで。社としても、これ以上のことはお答えできない」
という。よって同社は、現時点では、特に本人による記者会見などを行う動きも見せていない。
エイベックスには、強く抗議できない事情がある?
しかし、同誌(6月7日号)は警視庁関係者のコメントとして、「エイベックス周辺では薬物に関してもかなり怪しい話が多い」「まだ時効の期間内ということもあり、注意深く見ていく」との声を紹介している通り、捜査当局も関心を持っている模様だ。