覚えておきたい!心を落ち着かせ生産性を上げる5つの方法(4)

心を休ませる「マイクロ・レジリエンス」実践編(3)

『心を休ませるために今日できる5つのこと』(集英社/ボニー・セント・ジョン、アレン・P・ヘインズ著、三浦和子訳)

 忙しい日々のなかで、自分のパフォーマンスが下がりがちだと感じたり、いまいち調子が出ていないと実感したりすることがある。

 労働によるアウトプットの基準は大きく変化してきている。「どれだけ長く働いたか」よりも「どれだけ効率的に大きな成果を上げられたか」が重視されるようになっているのだ。では、そうした時代のなかで、常に生産的でハイパフォーマンスを出せる人間になるには、どうすればいいのだろうか。

心を休ませるために今日できる5つのこと』(集英社/ボニー・セント・ジョン、アレン・P・ヘインズ著、三浦和子訳)では、その秘訣を「日々のなかのこまめな回復」だと指摘している。トップスポーツ選手も、プレーとプレーの合間にこまめな回復を実践し、自分のパフォーマンスが落ちないようにしているというのだ。そして、これはビジネスの現場でも応用できるものである。

 その「こまめな回復」には、以下の5つの要素がある。

1.の使い方を切り替える(リフォーカス)
2.原始的な恐怖をリセットする(リセット)
3.思考のクセを見直す(リフレーム)
4.体をリフレッシュする(リフレッシュ)
5.心を活性化する(リニュー)

 今回は、この中から「5.心を活性化する(リニュー)」をピックアップし、その方法を紹介する。さらに、これらの実践方法を、あるひとりの医師を例に示していく。

心を活性化する(リニュー)

 心をこまめに休ませ、日々のパフォーマンスを上げるための5つの方法。その最後は、「心を活性化する」だ。ここで重要なことのひとつは、「目的の力」を利用するということである。

「人生でこういうことをやりたい」「成し遂げたい」という項目をリスト化している人は多いだろう。本書でもその重要性について書かれているが、それだけでは心は活性化しない。「達成したい」という優先順位を定めた目標の項目を、日常生活に適用することが大事だ。その方法はいくつかある。

・注意を引きつける「試金石」をつくる。ソーシャルメディアのアバターとして使う、パソコンのスクリーンセーバーとして使う、など

・スケジュールを見直し、予定の中に自分の目的や情熱の火をつけるものがなければ、そのための何かをスケジュールに加える

 目的に対してこまめなメンテナンスを加えることで、その情熱を持続させることができる。人生の目標を立てたとしても、すぐにそれを見失ってしまいがちな人はぜひ試してみてほしい。

ある多忙な医師がマイクロ・レジリエンスで生活を変えるまで

 今日の医師は多忙だ。他者の生命を左右するというプレッシャー、財政的な圧迫、当局の圧力、面倒な管理のための雑用……37歳の開業医・ジョッシュは「コマネズミ」のように働く医師のひとりであった。

 仕事でクタクタになり、ストレスフルな日々を過ごしていたジョッシュ。そんな彼は、いかにしてマイクロ・レジリエンスを実践したのだろうか。

 まずは、メールを読む頻度を落とした。実は、大量に届くメールに急を要するものはほとんどなかった。

BusinessJournal編集部

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