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眠っているときに長時間肌に触れる「パジャマ」にもこだわってほしい、と安達さん。特に春は、外気温を気にせず「パジャマの感触をとことん楽しめる」という。
「春のパジャマ選びのコツは『肌触り』と『やわらかさ』です。眠るときにやわらかくて肌触りが良いものを身につけると副交感神経が優位になり、リラックス状態に導いてくれます。たとえば、オーガニックコットンなどの上質な天然素材を使った二重ガーゼ生地のパジャマは汗をかいてもサラッとしていて、とても快適。多少奮発しても、質の良いパジャマを着ると、腕を通したときの気持ちよさや目覚めたときの独特な幸福感がやみつきになりますよ」(同)
そして、花粉症の人は花粉の対策も怠ってはならない。ヒノキ花粉の対策として5月まで空気清浄機を一晩中稼働させるなど、睡眠中の花粉の影響を最小限に抑える工夫をしよう。
「晴れた暖かい日にはシーツを洗濯して天日干ししたい気持ちもわかりますが、屋外に干すのは避けるのがベター。掛け布団や敷布団を干す際は、花粉除けのカバーをかけて干しましょう」(同)
毎日のことで大変かもしれないが、気圧の変化や花粉、新生活のプレッシャーなど、自分ではコントロールしにくい“春のストレス”を軽減するためにも、寝具にはこだわりたいところだ。
「季節に関係なく、日中に活発に動いて夜はしっかり眠り、メリハリのある日々を過ごすと生活全般の質が上がります。また、適切な睡眠はストレスを軽減して疲労を回復し、仕事への意欲や集中力をアップさせます。自分の睡眠環境を見直して、ストレスが多い春を乗り切りましょう」(同)
精神的にも肉体的にも負担が多い現代の春で「春眠暁を覚えず」を実現するには、自分に合った睡眠環境を整備する必要がありそうだ。
(文=真島加代/清談社)
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