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堀ちえみさん“二重がん”、食道がんの恐ろしさ…進行するまで無症状、注意すべき症状と原因

文=上昌広/医療ガバナンス研究所理事長
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堀ちえみさん“二重がん”、食道がんの恐ろしさ…進行するまで無症状、注意すべき症状と原因の画像1堀ちえみさんのオフィシャルブログより

 タレントの堀ちえみさんが、食道がんにかかっていることを公表した。堀さんが自身のブログにつづった文章によれば、がんはステージ1で、16日に内視鏡で腫瘍を取り除く手術を受けるという。

 堀さんといえば、2月にステージ4の舌がん(口腔がん、左舌扁平上皮がん)にかかったことを公表し、同月には舌の6割を切除して再建する11時間にもおよぶ手術を行い、3月に退院していた。今回の食道がんは、舌がんの再発や転移ではないという。
 
 食道がんという病気について、血液内科医で元東京大学医科学研究所特任教授の特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長、上昌広氏に解説してもらった。

上昌広氏の解説

 4月15日、堀ちえみさんがブログで食道がんであることを公開した。2月に手術を受けた舌がんに続き、二重がんであったことになる。

 我々医師は2カ所からがん細胞を検出した場合、転移なのか独立した別々のがんなのか判断を求められる。前者なら進行がんとなり予後は不良だ。後者なら早期に診断できていれば治癒が期待できる。

 転移か二重がんかの区別は、病理検査に委ねられる。顕微鏡で組織像を検査し、それぞれが共通の特徴を持つ組織か、それとも異なるがんに由来するのか判断する。堀さんの場合、舌がんと食道がん、それぞれ独立したがんと判断されたようだ。

 これまでの研究で、食道がんは二重がんを生じることが多いことがわかっている。約20%に二重がんを認めるという報告もある。多いのは胃がん、頭頸部がんなどだ。この意味で堀さんは典型例ということもできる。堀さんは50代前半という若さで二重がんを発症した。遺伝的に発がんしやすい体質かもしれない。このあたりを詰めるには、ゲノム検査が必要だ。

 では、堀さんはどのような治療を受け、どの程度、治癒が期待できるだろう。

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