指原自らがやりたい企画を発案し、過去にテレビドラマ『ミューズの鏡』(日本テレビ系)で指原との“名タッグ”ぶりが話題を呼んだ放送作家・演出家の福田雄一氏と共に、企画を実現すべく進行していく“リアル・ドキュメント・バラエティ”を標榜する本番組。第1回放送(10月10日)の番組内では、指原がソロとして初となる本格的な写真集を出版したいと宣言し、普段から親交の深い光文社エンタテインメント編集部・青木宏行氏のもとへ直談判しにいくところまでが放送されていた。
AKB48の歴代総選挙1位である前田敦子や大島優子のソロ写真集も手掛けた実績を持つ青木氏は、2人の訪問を受け、まず「ちなみに水着とかもあるの?」と質問。すかさず指原は、「(有名な宮沢りえの写真集である)『Santa Fe(サンタフェ)』、海藻もやる」と前向きな姿勢を見せるが、青木氏は2012年に出版された指原のフォトブック『さしこ』(講談社MOOK)について触れ、「このフォトブックを超えられるものはなかなか難しい。ちょっとプレッシャー大きいですよね」と、写真集発売に否定的な見解を示した。
続けて福田氏から、6月の総選挙で指原が1位になったことを受けて、前田や大島のソロ写真集を出版している光文社社内で、指原の写真集出版の話が持ち上がらなかったのかと聞かれた青木氏は、「そういえば、ないですね。あと、1位になっちゃうとハードル高くなっちゃうじゃないですか。例えば予算とか。ヨーロッパで撮りたいとかなると、写真集ってそんなに予算ないんで……」と出版社の厳しい懐事情を漏らした。
青木氏によれば、大島のソロ写真集が米国・ロサンゼルスで撮影された際も、光文社の予算が限られていたため、AKB48がロスへ行くタイミングに便乗し、かつ行きの旅費はAKB48サイド、帰りは光文社と負担を折半し、青木氏は自腹で撮影に参加したことなどを明かした。
この話を受け指原は、「(撮影場所は)大分とかでいい。ヨーロッパとか言わない。どこでも、その辺でいい、(指原の所属事務所である)太田プロでいい」などと訴えると、青木氏は、「わかりました。前向きに検討して、ちょっと(予算の)計算だけさせてください」と出版に向け動き出すことを了承。「あとは、“1位サッシー(指原の愛称)”っていうイメージを崩さないで、しかもなおかつ売れないといけないじゃない。出したのに売れなかったら、叩かれるわけですよ。だからお金じゃなくて、サッシーの体面が保てるように」とセールス的な成功に意欲を見せた。
そして、最低限の利益を見込めるラインを勘案して、実売ベースでの販売目標は「5万部」とすることや、予算低減のため、撮影場所への移動用飛行機の指原の座席はエコノミークラスとすることなども決まった。また、青木氏によれば、今回の写真集出版の予算規模としては、指原クラスとして相場の「写真集:300万円+DVD:200万円」になる見通しで、その大半はカメラマンやスタイリストなどスタッフの人件費だという。
カメラマンの手配や実際の撮影に向けた具体的な調整などについては、今後放送予定の本番組内で進行されることとなる。
指原ソロとしては過去にフォトブック『さしこ』やカレンダーなどが出版されているが、本格的な写真集としては今回初となる。
(文=編集部)