Tさん 明らかにひとりだってわかったら、話しかけたりすることもある。
Sさん 試合が盛り上がって、興奮する展開だったり一緒に喜んだりする流れから話すということもあります。
●二軍の試合は、ひとり観戦女子が多い?
–二軍の試合も観に行かれることはありますか?
Tさん あ、二軍の試合の球場って、ひとりで観てる人が多いですよね(笑)。
Sさん 多い多い。
–それは、特定の選手の追っかけとかでしょうか?
Tさん 追っかけというか、「その選手を一軍に上げてあげる」という完全な目当てがあって。上がったら任務終わり、みたいな(笑)。
Sさん 一軍より二軍好きって人いるよね。
–それは、売れない芸人とかミュージシャンを応援してる感覚と同じでしょうか?
Tさん 私が育てた、みたいな。
Sさん 「二軍の頃はこうだった」みたいなことを話す人、結構いるよね。「私って先見の明がある」と感じたいというか。
Nさん 青田買いみたいな感じですよね。
Tさん その気持ちは、ちょっとわかるかも。
●ライブ観戦へのこだわり
–例えば、「野球観ようかな」って言っている人がいたとして、どうやって誘うのですか?
Nさん 女友達だったら、やっぱり「この選手がカッコいいから観て」って言うかなぁ。
–それはルックス? プレーも含めてですか?
Nさん ルックス。最初の入り口はなんでもよいって思っちゃう。ちょっと詳しい人だったら、また違うかもしれないですけど。
Tさん 日本人のアイデンティティとして、野球が嫌いっていう人は少ないと思うんですよね。一番取っ付きやすい競技かなとは思う。毎日テレビのニュースでも結果が流れているし。
–テレビ観戦では飽き足らず、わざわざ球場に行くのはなぜですか? 内野席でじっくり観るなら、テレビでもよいのでは?
Sさん 基本的にスポーツ全般に言えると思うけど、ライブで観ることに意味があるんだよね。テレビだとカメラマンの目線になるし、球場に行けば全部自分の目線で観られるわけで。加えて、そこでどんな記録が生まれるかわからないので、思いも寄らない記録達成の瞬間に立ち会える可能性もある。その場にいる1〜2万人だけが共有できる空間だし。
Tさん やっぱり、生で観る特別感というか。観客が一体となっていたり、試合が動く瞬間を肌で感じられるのが醍醐味だね。
Nさん 私は音が好きで。観客の応援の音ももちろん、バットにボールが当たる音とか。テレビでは、実況や解説にそうした音が消されちゃったりするので。
Tさん ビールを飲みながら野球を観るっていうのが好きという人もいますよね。
Sさん 自分の好きなチームや選手が目の前で頑張っていて、さらに自分の好きな目線で観れてお酒が飲めるって、こんな贅沢な空間はないよね。
–みなさんの今季イチオシ選手はいますか?
Sさん 私は西武の浅村(栄斗)。よくやったと思う。高校時代も経験したことのない4番に抜擢した渡辺久信監督もすごいと思うけど。もともと4番タイプではなくて、1番、3番タイプだからね。それなのに今年、打点王。