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その根拠は、同社が打ち出す「最低価格保証」という制度。ほかの航空会社の同日同路線の運賃がジェットスター・ジャパンよりも安くなっていると電話で伝えれば、他社の10%引きの運賃で座席を買える制度があり、”他社”の対象となるのは、実質スカイマークと8月に就航予定の、ANAとマレーシア・エアアジアが手を組んだエアアジア・ジャパンの2社。そういった点も含め、繁忙期を除けば、それなりに安くいつでも利用できる機会は増えるだろう。ジェットスター・ジャパンの運賃を踏まえ、競合路線が多いスカイマークの運賃設定にも、影響が出ることは必至だ(ちなみに、ジェットスター・ジャパンとスカイマークは、ともに成田空港では第2ターミナル1階がチェックインカウンターとなる)。
以上、LCC業界の競争激化で、ますます視界不明瞭な航空業界であるが、首都圏発着の札幌(千歳)・福岡・沖縄への国内便に限っていえば、ビジネスマンなど利便性を求める人は羽田、少しでも安さを求める人は成田というかたちで二極化が進むだろう。ジェットスター・ジャパンは、欠航時や遅延時には他社便振り替えがないなど、混乱も予想されるものの、片道5000円程度で飛行機に乗れるというのは、やはり画期的といっていい。同社の成功の可否によって、日本の国内線においてLCCが根付くかどうかが見えてくる。飛行機のデフレ時代の幕開けはまもなくだ。
(文=編集部)
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