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初心者やシニア層などのライトユーザーには普及していない
どちらの調査でも、唯一所有する端末として格安SIMスマホを選択している人は多くない様子が浮き彫りになる。スマホ初心者やシニア層が手始めに選ぶといったイメージではないようだ。
ガラケーは、新機種開発を行っているメーカーが減る一方で選択肢は少なく、またLINEで連絡を取り合う人が増えたことや、これまで使っていたネットサービスがガラケー対応を打ち切り始めたことなどをきっかけとして、スマホへの移行を検討する人は増えている。そのような人たちからは、「大して使わないのに、料金が格段に跳ね上がるのは納得がいかない」という声が多く聞かれる。
すなわち、「スマホを安く使いたい」と考えるユーザーのなかには、スマホ初心者やシニア層が少なくないはずだ。そのようなユーザーがスマホデビューするには、まず格安SIMで試してみるといいように思えるが、数多くの選択肢から自分に合ったサービスを選ぶ自信がなく、わかりやすい大手キャリアの端末を購入している人も多いようだ。
ネットを駆使して情報の取捨選択をできる人でなければ、まだ格安SIMはハードルが高い存在なのかもしれない。
総務省は、来年までに格安SIM契約者数を1500万件まで増やすとの目標を掲げており、格安SIMは伸び代が大きい市場といえる。しかし目標達成には、簡単でわかりやすいサービスを構築し、広く訴えかけて認知度をさらに高めていく必要があるといえよう。
(文=編集部)
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