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この打診に対して、ソニックは待ってましたとばかり「大家から当該物件を借り受ける権利の譲渡の対価として、3億5000万円払うなら撤退する」と法外な金を要求してきたという。これでは、暴力団が他人の土地に居座りながら「俺のシマだ。出て行ってほしいなら、金を寄こせ」と言っているのと似たような話だ。
「そんな高額な金は払えないと言ったら、いきなり1億円も値下げしてきた。しかし2億5000万円だって払えるわけがない。当社は該当店鋪の内装工事をはじめから見てきましたからね。約30坪の内装代を含めてもそんなにかかるわけがない。『金額の根拠を示せ』というと、2億5000万円の中には、工事代金の他に公表できない金が含まれているために明細は出せないの一点張りでした」(前出の東聖薬局関係者)
病院近くの不動産屋は「ソニックが出店するという場所の土地は約150坪。このあたりは坪100万円くらい。土地だけ買っても1億5000万円。それなのに、借地権を2億円以上で売り出していることは大家も知りませんよ」と言う。さらにソニックは「買わないなら、物件の権利を大手調剤薬局に売る。大手は2億5000万円以上の金額で買うと言っている」と、なかば恐喝じみた対応をしてきたという。
病院側や地域社会との連携を後回しにまずは金ありきとは、人命をサポートする調剤薬局の倫理があらためて問われる。また、似たようなトラブルが全国各地で起こっているとも聞く。監督官庁の厚生労働省厚生局のいち早い実態調査と、その後の指導に注目したい。
(文=本多 圭)
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