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「橋下市長は認めるが、維新の会議員には敵対心しかない」

大阪市職員「橋下市長は認めるが、維新の会議員には敵対心のみ」

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大阪市職員「橋下市長は認めるが、維新の会議員には敵対心のみ」の画像1「週刊朝日」(朝日新聞出版社
/10月26日号)
現在絶賛発売中の月刊誌「サイゾー12月号」(特集:『タブーなマンガ』『リクルート上場に立ちこめる暗雲』)。今回は、サイゾーでしか書けない刺激満載のニュース記事の中から、以下記事をピックアップしてお届けします。 

「週刊朝日」による出自報道騒動、市政改革、国政転出、コスプレ不倫など、常に話題を振りまく橋下徹大阪市長。そんな市長への“思い”を、現役大阪市職員たちに聞いてみたところ、そこには「市長vs.市職員」という、メディア報道では見えない、両者の間で醸成された“奇妙な一体感”が浮かび上がってきたーー!?

A氏:課長代理職…40代
B氏:係長職…30代
C氏:ヒラ職員…20代

ーーまずは、今回の「朝日」の報道について、職員たちの受け止め方はいかがでしょうか?

A たとえ記事の内容が事実であったにせよ、報道の内容そのものがあまりにもひどい。しかも、橋下市長の出自については、2011年、市長選に出馬したタイミングで、「新潮45」(新潮社)や「週刊文春」(文藝春秋)がさんざん報じたため、「何を今さら」という印象が拭えません。そうした報道姿勢に対する違和感も手伝い、職員の間には、擁護まではいかないが、「なぜまた市長が叩かれなければならないのか?」という疑問が広がっています。

B これまで職員は、大阪市職員労働組合(以下、市職労)が支援してきた市長の下で行政を行ってきました。それゆえ、改革を主張する橋下市長就任以来、市長と職員との間では、何かと軋轢がありました。ところが今回の騒動では、市長と対立した労働組合活動に熱心な職員の間でさえ、Aさんが言うような同情の念が広がっています。

C 伝え聞く報道内容から、市長は大変な生活環境の下で大学へ通い、弁護士、政治家となったことがわかります。行政への考え方は違うが、結果的に一連の報道によって「人間・橋下徹」を認めた職員、市民は増えたのではないでしょうか。関西人は、叩かれている人に味方する傾向がありますから(笑)。

ーー近頃では、橋下市長の国政転出も取り沙汰され、職員の間でも「橋下市政の終わりの始まり」を感じる人が多いと聞きます。

A 市長が国政へ転出するのは既定路線。もう市長の目は東京、つまり国政に向いているというのが、市職員たちの共通認識です。実際、公務のない土日は、東京に出ていることが多いです。

B いわゆる「橋下改革」というのは、入れ墨問題、公募区長任命で、ほぼ一区切りついた感がありますしね。

C しかし、急激に改革を進めてきた橋下市長が、もし近いうちに国政へ転出し、また新しい人が市長になると、今まで進めてきた改革の揺り戻しが起こり、行政が混乱するのではと懸念しています。

ーー具体的には、どのような混乱が予想されますか?

C 例えば、橋下氏が就任した際、市役所内の大きな組織改編と人員の配置転換が短期間で行われた。それに伴う役所内の各種手続きや業務の引き継ぎに加え、細かい部分では、既存の業務フローや書類のフォーマット、職印(はんこ)の変更といったことが多発しました。また、平松邦夫前市長の側近幹部6人を待機ポストの総務局付に「飛ばす」などしたため、職員の間に動揺が走り、市役所内は一時混乱状態に陥りました。

A 同時に、給与制度改革や成果主義の導入をはじめとする一連の人事システム改革(後述参照)も行われ、市民への行政サービスに支障が起きてもおかしくない状況だった。ここでまた市長が交代することで、同じような混乱が起こっては、たまったものではないですね。

ーーしかし、橋下市長が目の敵にしていた市職労に属する職員たちをはじめ、彼が国政へ転出して大阪から離れることは、市役所全体としても大歓迎なのでは?

BusinessJournal編集部

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