今月12日、テレビ番組『報道ステーション』(テレビ朝日系)のメインキャスター、富川悠太アナウンサーが新型コロナウイルスに感染したことが判明し、同番組のスタッフ2名の感染も明らかになった。
「『報ステ』の収録スタジオ、スタッフルーム、編集室はテレ朝本社4階に集まっていますが、社員の感染が相次いでいることを受け、会社は17~19日の3日間、本社を封鎖して全館の消毒作業を行うことを決めました」(テレ朝関係者)
感染が確認された『報ステ』スタッフの一人は、フリーアナウンサー・赤江珠緒の夫であることが知られているが、赤江アナは13日にパーソナリティーを務める番組『赤江珠緒 たまむすび』(TBSラジオ)を欠席して電話で出演し、夫が体調を崩しPCR検査を受けたことを報告。18日には赤江アナも検査で陽性が確認されたと発表された。
同日、『たまむすび』の公式サイト上では、検査したところ赤江は陽性、長女が陰性という結果となった旨、さらに発症日が15日であることが報告され、赤江の「回復してラジオに復帰しましたら、私どもの体験をお話できたらと思っております」というコメントも掲載された。
「実は赤江アナは『たまむすび』公式サイトで感染を発表した後、所属事務所を通じてメディア各社に説明文書を送付しており、そこには、赤江アナの報道に携わる者としての強い使命感と、感染が拡大する現状への強い危機感が綴られています」(テレビ局関係者)
「いまだに売名行為などという心ない言葉もあり」
この文書は現在、TBSラジオの公式サイト上でも公表されており、「以下の文章を本日(4月17日)付けで『追記』として赤江珠緒さんから頂きました」として掲載されたその文書は、以下の内容となっている。
<この度は私どもの私信を、取り上げて頂き
ありがとうございます。病気という個人的なことを公の場であちこちで語ることには
いまだに売名行為などという心ない言葉もあり
闘病中の生活の中で、発信するのは、なかなかハードルが
高いところです。
ただ、ここまで社会を変えてしまった病気の正体をしっかり知る
為には、経験者が語り、それを社会としてムラなく集めるという
事には少なからず意味があると私は考えています。
実際、この病は、個人差が症状にも相当あり、命を落とす人も
いれば、驚くほど軽くやり過ごせた人もいるかもしれません。
それぞれは一例に過ぎなくても、それが集まれば
この未知の病の輪郭が、少しははっきりするのでは
ないでしょうか。
とはいえ、コメントを出すのは本当に難しいと実感しています。
今の時代、発信した事は、切り取られ、さまざまな媒体で
報道されます。
私も細心の注意は払ったつもりですが、誤解されている点もありますので、
改めてお伝えして頂きたく思います。
「感染ルートをたどる意義も当然あるでしょう。
ただ、過剰な犯人探しは、今、この時点において必要でしょうか」
というコメント。
追跡調査の意義を否定したつもりはなく、それを当然したうえで
誰々がうつした。というような過剰な犯人扱いは必要でしょうか?
という意味合いです。
このように、少しの言葉の選択違いで、この病は、誤解を生じかねない
非常にセンシティブな取り扱いの難しいものになってしまっています。
病気の輪郭を少しでも明らかにして社会に還元できる事がないかと
思うと同時に、
この病気の発信の難しさを感じざるを得ません。
どうぞ、報道していただく皆様に、
発信の意義と難しさをご理解いただきたくお願い申しあげます。
2020年4月17日 赤江珠緒>
赤江アナの一日も早い回復を願いたい。
(文=編集部)