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契約内容だけではない。PCデポのチラシや店頭広告などは、消費者が誤解しやすい表現を多用しているとの指摘がある。
「チラシを見て、格安で買えると思って店に行ったら、特定のサービスに加入することが前提条件となっていた」「『最低買取価格○○円』と表示されているのに、PCを売りに行ったら実際にはそれよりはるかに安い買取価格だった」といった声が非常に多い。
実際にPCデポの従業員に話を聞くと、店舗ごとに差が大きいと思うとしつつ、各店舗の店長が目標達成のために厳しく従業員に売り上げノルマを強要することもあるという。店長は、他店舗と成績があからさまに比較されるため、精神的にかなり追い込まれる構造になっていると感想を漏らす。
高齢者やPCに詳しくない人に対して、親切に教えるとの姿勢でPCデポを評価する向きは少なくなかった。実際に、同社のサービスによってPCライフを満喫している人も多いだろう。だが、高齢者に不必要な契約を結ばせ、消費者の誤解を生むような広告を出すといったことが起きたことで、「老人を食い物にする企業」との悪評が広まっている。おそらくそのような店舗は一部ではあると思うが、PCデポ全体に不信感が漂う事態となり、それが株価を急落させている。
PCデポが信頼を回復することができるのか、今後の動きに注目したい。
(文=平沼健/ジャーナリスト)
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