――それは国の総合フリーダイヤルですか?
担当者 そうですね。マイナンバーに関する国のお問い合わせ窓口です。0120-95-0178です。こちらは平日の9時半から20時まで、土日祝日は9時半から17時半、年末年始を除く、となっているようです。
――しかし、私はその「ご相談窓口」に対して一体何を相談したらいいんでしょう。それこそ、マイナンバーを書き入れる必要のある書類を郵送する場合は、郵便事故の際に追跡調査ができる簡易書留を使うようにしなさいと、全国の地方自治体に指導してほしい、とか言えばいいんでしょうか。そんなことくらいしか言えませんよね。
担当者 ご相談いただくに当たっては、お客さまの場合、そういった内容になってしまうかと思いますけど。
――普通郵便でマイナンバーのやり取りをさせてはダメである、ということですね。これまでと同様に、提出する書類にマイナンバーを書き入れる欄などなければ、書類を書き直して再送するだけで済む話でした。
担当者 うーん。今回のことでは、私もちょっとビックリしてしまっているので。
――私もビックリしています。何も私は、文句を言っているわけではなくて、要は封が開けられていないかたちで、母のマイナンバーが書かれた封書が見つかればいいだけなのです。
担当者 そうですね。でも、普通郵便ですと、追跡調査をすることができないようなので、郵便局に問い合わせをしても見つけるのはなかなか難しいかもしれませんね。
――そうなると、一般庶民としてできる対処は、行方不明になった母のマイナンバーが悪用されないよう、マイナンバーの変更手続きをする、ということ以外になさそうですね。
担当者 今、考えられる対応というのは、そういうことですね。
――今回の場合、申請すれば「マイナンバー」の変更が認められるわけですか?
担当者 漏洩の危険があるということであれば、変更は可能かと思います。お客さまからすれば、気持ちのいいことではないので。
――まして今回、行方不明になった書類とは、マイナンバーとともに住所、氏名などが書かれた書類なんです。
担当者 そうですね。1枚の紙に、そうした情報を書いていただいたものです。